[野村万作・萬斎 狂言公演]
2010年4月24日(土) 14時開演 於:びわ湖ホール 中ホール
◆『解説』 野村萬斎
◆『諜生種』 伯父:野村万之介 甥:高野和憲 後見:月崎晴夫
◆『八句連歌』 貧者:野村万作 何某:石田幸雄 後見:深田博治
◆『花折』 新発意:野村萬斎 住持:野村万之介
立衆:深田博治・高野和憲・月崎晴夫・竹山悠樹・時田光洋
後見:岡聡史
先週の土曜日の話ですが。。
娘と一緒に萬斎さんの狂言を見て来ました♪ 会場であんず.さんと合流して舞台を楽しんで参りました。
今回は劇場バージョンの演出という事で、視覚的にも大変楽しめる舞台となっていました。
湖国の桜もこの時期ほぼ散ってしまっていますが、舞台上でもう一度、桜のお花見を楽しませてもらいましたよ♪
萬斎さんの解説は。。もう数日経ってしまったので、細かい部分は失念してしまいましたけれど、お口も滑らかに、時折面白いことを仰りながら、また自分の発言を反省しながら、曲の詳しい解説をしてくださいました。
「みなさん。こんにちは。(こんにちは~と返事が返る) 元気がいいですね。」
「近頃は寒かったり暑かったり、安定しないですけども。懐具合の方はどうですかね。。。寒いでしょうか、暑いでしょうか。景気も少し回復傾向にあるって話ですが、あんまりそんな風に感じませんが。。
まぁ、気温が低いこともあって、こちらの桜もまだ少し花が残っていたりして、長く楽しめるようですけれど、今日は劇場バージョンという事で舞台上に咲く桜も楽しんでいただけるのではないかと思います。」
こんな切り口で始まった萬斎さんの解説。出で立ちは黒紋付に袴。至極、オーソドックスなスタイルでした。
髪は良い具合の長さと量(笑)。相変わらずの良い男っぷりでした。
「現行曲(万作家が今やる曲)である「諜生種(ほうじょうのたね)」は、内容が関西の事なので、関東でやってもピンと来ないようで、お客さんの反応がイマイチ」とか、仰ってました。
「紙袋の事を“かんぶくろ”って、こちらでは言いますか?」 って、聞いたりされてました。(普段は使わないけれど、紙袋の事だって言うのはわかります)
「糊飯(そくい)はどうですかね。ご飯粒のことなんですけど。ご飯粒を糊代わりに使うんですが。」
糊飯は言いませんね。私は初めて聞きました。
「ご飯粒をね、時々、糊として使う事あるんですよ。狂言の数少ない道具の一つ・・扇ですが。」
といって、右手で扇を持って片手で開いた萬斎さん。
「本当は片手で開いちゃダメです。両手で開くんです。今はマイク持ってるから片手ですけど。
この扇・・扇子ですね。何度も使っていると、骨の所が剥がれちゃうんですね。そんな時は、他の方から扇を借りてもいいんですが、ご飯粒を指でコネコネしてのばしてつけると糊代わりになるんです。」
そうそう。。おばあちゃんが「糊が無かったらご飯粒付けとき~」と言っていたのを懐かしく思い出した。
その時、初めてご飯粒が糊になることを知ったな~。幼稚園児の頃だったかしら。。
「諜生種はとにかく、スケールの大きな嘘が出て来ます。ここ琵琶湖にちなんだ嘘も出て来ますので、お楽しみ下さい。」
「八句連歌は、借金をしている者は詫びの気持ちを、お金を貸している者は催促の気持ちを連歌に載せて歌うのが面白い所。」
「花折は、留守を預かった新発意が住持に「花見客を敷地に決して入れるな」と言われていたのにも関わらず、外で始まった酒宴が気になり、門戸を開いて飲めや謡えやの大騒ぎになります。一緒に参加しているような気持ちになってご覧下さい。」
って。。すんごく内容をはしょりましたけど、なんせ記憶力が年々衰えているのと、文章力がないので、今回はこれにてゴメンくださいませ。
といいますか。。昨日、少し感想レポを書いたのですが、途中で操作を誤ってしまって書いた文章が全て消えてしまい、すっかり意気消沈してしまったのです。
各演目の詳しい感想は、また後日(いつまで引っ張るねん!って感じですが。。)にレポします。
美しい桜が見れて、本当に良い舞台でした。来年はどんな演目かな~と、今からワクワクしています。
ちょっと、ここから別物の番宣です。
明日、NHK総合の歴史秘話ヒストリアで「陰陽師」が取り上げられます。
NHKで陰陽師を演じたのは稲垣吾郎くんなので、萬斎さんの映像は出ないと思いますが、安倍晴明のお話は出ると思います♪(晴明神社も映るみたい~)
ご興味のある方は是非、ご覧下さいませ☆彡
歴史秘話ヒストリア「陰陽師の真実」 2010年4月28日(水) 22:00~22:43 NHK総合
番組HP→ 『歴史秘話 ヒストリア』
ちなみに。。5月19日(水)は「奈良の魔法使い~日本を救った遣唐使・吉備真備~」だそうで~す。