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2012/02/05
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『大』  そんな野村萬斎さんの最新作。3月に行われます、三島由紀夫企画「サド侯爵夫人」ということですが、今回は出演ではなく演出ということですね。

『萬』 「そうですね。」

『田』 この演出のお仕事というのは?


『萬』 「狂言でのいろんな技術・発想というものをやっぱり、古典狂言だけでなくていろいろなものに活かすことで、狂言なり日本の演劇のアイデンティティーを感じていただくということでまぁ、演出を・・いつもしてるんですけど。大概はね、僕、演出しながら出てるんですよ。しかも、大体、狂言師使ってたので、男性ばかりなんですけど、・・まぁ、それもちょっと飽きたってわけじゃないですけど、まぁ、僕もいろいろ勉強したいので、今回は自分は出ないで、女優さんだけで出来る作品はないかな?と探した時にその三島由紀夫さんの「サド侯爵夫人」が、ちょうどいい作品だなと思ったんですね。」

『大』 「サド侯爵夫人」っていうのは、内容はどういう作品なんですか?

『萬』 「そうですね。「にほんごであそぼ」から飛ぶにはかなり難しいものがあるんですけど。「サド」っていうのは、まさにSMのサドでして、その語源になった「サド侯爵」っていう方が、ま、性的な・・いろいろな犯罪をこう・・今でも犯罪になると思うんですけど、犯罪的な事を・・嫌疑でですね、牢屋に入れられていると。フランス革命を背景にそういう状況の中、蒼井優さん演じるサド侯爵夫人と、そしてそのお母さんである白石加代子さんを中心にですね、サド侯爵を待つ・・嫁。そんな変な性癖のある人とは別れなさい!というお母さん。ま、この葛藤が中心になりつつ、ま、先輩になるようなかなりS嗜好のある夫人っていうのを麻美れいさんがやられたりですね、妹の役を南さんがやられたりとか、そういう人たちがいろいろな話芸で織りなすお芝居なんですね。」

『大』 話芸っていうのがポイント?

『萬』 「そうですね。あの、もちろん小説にもなっていますから、みなさん文庫本でもお読みになれる作品ですけども、とにかく5分くらいの長いセリフがあるわけですね。それはもうですから、しかも三島由紀夫さんの文体ですから、普通の日常的なしゃべるような言葉ではなく、とてもデコラティフ、修飾・装飾の多い、SMの世界でありながらとてもそれが美化されたものすごい文章なんですね。ですから、それを一種口にしていくっていう為には語る技法。そういうものは能や狂言の中に培われて来ておりますので、ワタクシが演出するのにも、ちょうどいいかな~と思ったところですね。」


『田』 野村萬斎さん演出の「サド侯爵夫人」3月24日・25日に梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで行われます。

『大』 今後の夢・目標をお聞かせください。

『萬』 「ま、狂言師に生まれたということも含めて、しかし、狂言を狂言のままではなくてですね、みなさんの共有財産として広く、狂言を核にして発信していきたいなと思っています。ですからま、古典狂言を持って海外にももっと行きたいですし、そして、古典の狂言の発想から生まれたいろんな作品も海外発信したいなと思っています。」

『田』  恒例のサイン帳。野村萬斎さんにはこんな言葉をいただきました。
       「おもしろき こともなき世を おもしろく」

『萬』 「はい、汚い字で申し訳ないですけど。高杉晋作さんがね、辞世の句として詠まれた句の上の句というか、上の句でもう絶命されたようですけどね。ま、あのポジティブなニュアンスと、人生ね、生を受けた限りは面白く、楽しく生きたいなっていう感じがあって。例えば、「にほんごであそぼ」なんかでもこういう詩でですね、やっぱり子どもさんに古典を面白く聞いていただきたいなというような、そういう意味でも何かとても示唆のある言葉だなと思って僕は好きですね。それで、この下の句を完成させて私は身罷りたいと思っております。(笑)」


『大』  野村萬斎さんの世界がね。面白い世界がマンサイでね、今後のご活躍を楽しみにしております。今日はありがとうございました。

『萬』 「ありがとうございました。」


以上で萬斎さんのインタビューは終わりです~。
楽天ブログの文字制限がありましたので、3部に分かれてUPさせてもらいました。
誤字脱字、あるいは漢字変換で間違っている部分もあるかもしれません。お許し下さい。

「ややこしや」のレクチャーはハリのあるお声ではなく、話し言葉と同じ発声で、それはそれで新鮮というか、「いい声してはるな~」と思った次第です。
田中さなえアナ。萬斎さんとペアになって教えてもらって、本当に嬉しそう~でした。
大山アナも「ややこしや~」のところから一緒に肩を組んで参加していましたが、足の運びが間違っていた。。(笑)

サド侯爵夫人の番宣だけかと思っていましたが、関西の印象など普段聞けない事もお答えになっていたので、貴重な番組だったなぁと思います。
いつみてもスマートな物腰の萬斎さんがまた好きになりました♪






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最終更新日  2012/02/05 04:31:39 PM
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