「のぼうの城」覚書(昨日の続きです)
◆開戦の太鼓と法螺貝。いよいよ感が増す音楽。三成本陣の丸墓山からの俯瞰図の出来が凄い。
大谷吉継の旗印=青色、長束正家=黄色、石田三成=赤色。ここに信号の3色が集う(爆)
◆本丸で待機中ののぼう様は体が小刻みに震えている。これを武者震いというのか。。ちょっと違う気がするが。
◆騎馬鉄砲を指示する正木丹波。「正木様はお乗せにならぬのか?」と問われ、即座に「わしはいやだ!」とにべもなく言い放つサディスト(笑) いいね~オレ様的で!
◆「門を開けい!」(正木丹波)→「戸を開けい!」(近藤勇) リンクしたアナタは私と同じ萬斎@天狗サマ崇拝者。
◆長野口をぶっちょい丸太で打ち破る大谷軍。勢いよく走りだして、その勢いでツッコむのかと思ったら、門前で一旦停止。急に止まる方が難しいでしょうに。
◆門を破って「一番乗り!」と名乗る将。兜にクジャクの羽。鎧には黒い羽をつけている。
長野口を守る和泉守の毛皮バイキング風と妙にリンクしていて面白し。
◆馬上の和泉守が槍で黒羽の将を串刺しにして門外に出るが、絶対、突っ込まれた丸太が邪魔してたはず。映像では丸太が門外の水際に押し出されておった。和泉の風圧に負けたか。
◆佐間口の丹波守と正家の馬廻り役、山田帯刀との槍合わせ勝負。山田に名前を呼ばれて、「わしを呼んだか。。」的な丹波の体の巡らし方が強者を醸し出していて良かった。
丹波が一騎打ちに走り出す前に首をカクッと鳴らす所もいい。
◆山田帯刀は一瞬、首を逸らせ(視線を逸らしたら首も逸れた。という解釈が妥当かも)丹波の槍の餌食に。首がすっ飛び、馬上に残された体から血があふれ出てる様がリアルだった。
◆丹波から全軍出撃の命が出て、「首は討ち捨て」「討ち捨てじゃー」と言いながら、忍軍兵を押しのけ突っ走る百姓パワーに圧倒された。
水を得た魚のように殺戮を繰り返す老人「たへえ」なんて一番の功労者なんじゃ?
◆笑いながら種子島の餌食になる百姓。ハイになってるのが相手に恐怖感を与えてるよね。
ピカイチのドロップキックをお見舞いしていたお百姓も功労者です。
◆和泉が守る長野口が劣勢になって、遊軍の靭負が加勢に。油をまいて敵をおびき寄せ火を放つ。この火が放たれるまでの一連のシーンは、常に画面が炎のユレのようにブレているのも秀逸だった。
◆「しまった!敵に兵書読みがおる。」By大谷吉継。「兵書読み」が最初聞き取れなかったけど、オフィシャルブックにこの言葉が載っていたので、ようやく判明しました。
◆大谷軍が敗けて退く時の和泉と刑部のやり取りがカッコいい。「火攻めの大将、酒巻靭負殿とともに名を記す!」と言った後の大谷刑部の顔が何ともいえず、カッコいいのだ。
◆三成が「水攻め」を決した時、各将は不満をあらわにしていたけど、正家は何気に楽しそうな顔をしていた。ことごとく、他とはズレてる人だと思う。
◆堤づくりの唄は萬斎さんが唄ってる。凄く耳に残るのだ。
◆堤つくりで埴輪が無残にも壊される。あのショットは印象的だな。
◆水攻めを受けて、本丸に逃げる人々。城内に入ろうとしない百姓がのぼう様の出現に一瞬のうちに静まり返る。やっぱり、カリスマだよね。
◆甲斐姫とのぼう様の泥の塗り合い。なんか、演技を超えてものすごーーく楽しそうなんですけどっ! 笑って駆け出すところは気持ちいいくらい開放的で見ていても面白かった。
そして、姫に泥を付けた時ののぼう様のお顔が。。うつけには見えない。色っぽ過ぎる。
◆本丸に集う百姓の面々。沸々と不満が蓄積して、丹波に向けられる目の厳しいこと。鼻をすする小さな女の子。恨めしそうに鋭い視線を投げる男の子。虚脱した無表情な老婆。そして、ちよの近くで足をさするLILICOさん。エキストラの名演技に支えられてる素晴らしいシーンですね。
◆降った百姓が殺されて戻って来た場面。母は凌辱された模様。ハエが飛ぶ音がする。
赤子の死体を見て、道尊の呪を受けた敦平皇子を思い出した人は陰陽師ツウです。
◆「水攻めを破ろ。」と静かにいうのぼう様の顔はいつみてもハッとするほど美しい。怒り・哀しみ・切なさ・儚さ。いろんな想いがこもって、それが美しさとなって現れてると感じた。
まだ途中ですが、今日はここまでにします♪
続きはまた後日☆彡