『なごや堀川狂言会-堀川を清流に!-』
2013年4月6日(土) 名古屋能楽堂 11時開演
★名古屋開府四百年記念狂言『轍(わだち)』
清州の太郎冠者:佐藤友彦 肥後の石工頭:佐藤融 安芸の土方頭:今枝郁雄
後見:大橋則夫
★古典狂言『入間川』
大名:野村萬斎 太郎冠者:高野和憲 入間の何某:深田博治
後見:岡聡史
★堀川新作狂言『冥加さらえ』
河童太郎:佐藤融 おからねこ:井上松次郎 甘酒女:野村又三郎 龍神:野村萬斎
小河童:松澤匠記 仁木涼太 干場綾佳 鈴森愛悠武 松澤利紀 伊藤未奈
鈴森友貴菜 井元洋明
笛:竹市学 小鼓:久田陽春子 大鼓:河村眞之介 太鼓:加藤洋輝
地謡:今枝郁雄 鹿島俊裕 大橋則夫 後見:佐藤友彦
嵐を呼ぶ男、野村萬斎(さん)
前日のニュースで「不要・無用の外出は避けて下さい」と連呼された、恐ろしい天気予報の中、娘といざ名古屋へ。
「冥加さらえ」という新作狂言に龍神様役でご出演されるとの情報を得たのは、去年の7月頃。
これは是非とも見なくては!と思ってチケット取りを頑張りました。
今回は娘と萬友さんのルビコンさんと一緒に鑑賞しました☆彡
各演目の詳しいレポはまた後日UPするとして、ガッツリとした感想を書きます。
あ、萬斎さんのだけね。えへ。
入間川の大名さんが出て来られた瞬間。いつものことながら、空気の質が変わりました。
やっぱり、存在感はハンパないですね~。
そして、川を渡る時に深みに足を取られて、くるくると回ってボッチャンとはまってしまう所作が可愛らしかった。
「にほんごであそぼ」初期の頃の「どぶかっちり」と同じセリフと所作だったので、懐かしかったデス。
萬斎さんの大名役は久しぶりに見たけど、コスイ大名さんぶりでホントに面白かった。(←感想になってないね~)
そして、期待の「冥加さらえ」
ドブ川となってしまった堀川を元の美しい川に戻したいという皆さんの想いが一杯詰まった曲でした。
一般応募で出演している子河童ちゃん達がキュートで終始、頬がほころんでました。
でもまぁ、一体誰が主役かと申しますと、ラスト近くに登場なさる龍神様がイッキに場を掻っさらったという。。ね。
赤頭に龍を乗せて(生茶でも良かったか(笑))、大口袴で登場し、謡いに舞にとふんだんに惜しみもなく披露なさって、ホントに美味しいとこもってくな~という感想に納まりました。
お能がかった龍神様のセリフと足捌きが素晴らしかったよ~。
結構、長い謡と舞だったので、名古屋まで足を運んだ甲斐があったなと思います。
昨日はやはり名古屋に留まってらっしゃったようで、前解説に立たれた作家の山川さんが『入間川』のお話されているときに「(大名が思い込むという所について)昨日、萬斎さんは『名古屋の人は味噌カツと味噌煮込みうどんを日替わりで食べていると、東京じゃ思われてるのと同じですよ』と仰ってました」と言われたので、打ち合わせされていたんだな~って思いました。
鑑賞したのは午前の部だったので、それほど激しい風雨に見舞われる事なく帰路につくことが出来たよ。
地元の在来線は一部、不通になっていたけど、私の利用する最寄駅は運行していたので助かりました。
萬斎さん達は明日は京都だけど、今夜中に移動なさったのか明日なのかわかりませんが、無事に着かれる事をお祈りいたします。
久しぶりに拝見した萬斎さん。
お声もお体も絶好調のご様子で、おみ足もすっかり良くなられたんだな~って、軽やかで揺るぎない足捌きを見て嬉しかったです。
では、今夜はこれにて。また後日、詳しく感想書きますネ♪