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カテゴリ:パニック障害
やっと前回の続きです。ズレズレ日記。初めて日記が飛んでしまった。あとで面白い話で埋めてみるつもりで~す!
では本題の続き・・・ とにかく、休職して最初はほっとしてもだんだん時間の使い方に焦り、緊張してしまって悪循環になってしまった私・・・。 ある日発作もまだまだ、焦りも残りながら、それでもちょっと気分が良かったから近くのデパートへ短時間ブラブラしに行った。 毎日のように行くデパートでありながら、そんな時はそれまで10年間よく行ってたくせに目に入らなかったものが入って来た。 それは「可愛い造花のアレンジ」。そして、月に1度の自由参加のアレンジ教室をやっていることを発見!! 心配ながら別にかしこまった教室ではないので、『駄目だったらキャンセルすればいいか・・』と思い一応予約した。 その1週間後位に初めてのレッスンがあった。 もう、3日位前から緊張。心の中では「大丈夫だろうか大丈夫だろうか、どうしようどうしよう」の連発。 そして当日。勿論緊張し過ぎて、私の一番多い発作前兆症状の耳がおかしくなる(エレベーターで急上昇した時のボワーッとして耳抜きしたくなる状態)&下痢ピー。 だいたい、人と会うのも発症前は大好きだったのに、病気になってからはそれだけで緊張もする。そこにきて、拘束時間もある。そして全員知らない人だ!こりゃー、怖い。 それでも、何だか気持ちは行きたかった。怖いけどやってみたかった。そして悔しかったから。 だからいつもの倍の薬を飲んで覚悟を決めていざ出陣!! 売り場の隅で机一つの程よい5人のみのレッスン。売り場のお姉さん達は柔らかいタイプ。ちょっと安心した。 そして開始。 そしたら初めてだから思いがけない熱中と集中をして1時間があっと言う間だった!! 造花は芯にワイヤーや針金も入っている。ちょっと太いものは切るだけでも少し必死。それは意外にも集中せざるを得ない状況を作り出した。 そしたら、発作を起こして以来、1時間も発作の恐怖を忘れた!!これには良い意味自分で驚いた! 本当に『1時間も発作の恐怖を忘れる事』はそれまでなかった。だって、でっかいのが頻繁に出ていたから。 驚いたし、嬉しかった。何より、自分で意外で意外で、「これはいい!!!」とすぐに思った。 だいたい、出来たものも可愛い。最初なのに納得できる作品になった。 病気になってから私は単純に、勿論マイナスなことに敏感になったが、美しいものや可愛い物、花なんかにも、それまで以上に敏感になっていた。だから10年間売り場の前を通ってもそんなにピンと来なかった物が急に気になりだしていたのだ。 久々満足した。そして何よりちょっと救われた! 花は花でも、生花だとモタモタやっていたらヨタヨタしてしまうし、調子の良いときに買いだめも出来ない。 でも、造花は買いだめしておけばいつでもいじくることが出来る。 だから私はまんまとハマっていった。 そして、発作の前兆が起きたときに、最初はちょっと無理して意識して、「気分転換、気分転換~。えーっと・・」と花を前にするようになった。 そしたら、いじくると自然に集中する。 結果、発作を持ちこたえるようになった。 とにかくそれは私にとって非常に大きな救いになっていった。思い返せば小さい頃から何か作るのは好きだった。でも、大人になって全く無趣味になっていたし、『自分で何かを作る喜び』を忘れていた。 暴走タイプの私はハマり、今でもそれを続けている。 結構自然な感じの造花でその分金はかかるけど、そんなこと(自分が救われるもの)のために金を使うのは、一番良い金の使い方な気がした。有効的なお金の使い方というものを初めて知った気もする。だから私はそれ以外の物にお金を無駄遣いしなくなった。服とかも以前までは欲しくなるとすぐ買っていたけど、自然にそんなにいらない気持ちになった。 これって一点豪華主義???ちょっと意味が違うか(笑)! 本当にそれまでずっとどこか器用貧乏で無趣味になっていた私は、病気のお陰で趣味に出会った。 今はちょっとオークションで売ってみたりして、やっと材料費位は取れるようにもなった。しかも今のところ皆さん写真より良かったと喜んでくれている!(やったーー!!) こうやって私は緊張しない時間、病気を忘れる時間、一人でも大丈夫な時間、暇すぎる時間をなくす、ということが出来るようになった。それにたいがい、一応花だから人にあげても喜ばれる。それは嬉しく『病気の自分』に対する自信にも繋がった。 これは私の克服に向かうスピードを何より速めたと思う(断言)!!。 そして、ちょくちょく自宅から近いそのお店に通うことになり、同世代のお店の人とも仲良くなり、今ではメールなどもしている。人との出会いもあった。 ちょうどハマり出したのはカウンセリングや通院もして病と向かい合い始めていた頃だった。 楽しいことをこうして知ると同時に、不思議と、自覚がなかった「今までの我慢」が見えて来た。無意識に自分は何を我慢していたのか、何が苦手で何が嫌なのか、何が楽しく好きなのか・・・。そんなことがだんだん見えて来た。 それが先生の勧めた本当の意味での休職の最初の一歩だった気がする。 ●病気にもなってみるもんだと今は少し思っている。『趣味』もできたから。心が敏感になってしまうから、よくよく考えれば、今まで普通に見過ごしてきたものまで見えて、それが自分との意外な出会いになったりもする。今は病気も『何かを失うばかりじゃないな』と思っている。芸術家なんて、もしかしたらそんな気持ちの時にすんごい作品を作り上げたりしているのかもしれない● ★★★ ご心配かけましたが、うちの母は大丈夫でした。ほっ! ご心配して頂いて素直にありがとう!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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