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2004年09月14日
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約一年、鬱々していた母を昨日(月曜ね)とうとう私の通う精神科に連れて行くことに、突然成功したのですよ~!!

概略として、まず、私のパニック障害は通院し私がやっと病と向き合ってすぐ指摘を受けたこととして、発症の根底に、一人っ子である母と私の心の距離が近すぎるという関係性があったわけです。母がいつも私の頭の中に住み着いているという状態。そして一卵性双生児状態な母子なわけです。
どんなにわがまましても反抗しても、どこかで母の好みと違うことをしていると罪悪感を持つ私。そうなると、当然「自分の感情」がどこかで押さえつけられてしまうわけです。
それが発症の大きな要因になっていました。
母は性格として、家事、子育てなどにしても「まあ、いっか」というところがないタイプ。彼女のプライドはよく怒ると口に出す「私はどんな時だってやるべきことはやっている!!」というところに存在する。確かにそうだ。
でも、だから始終イライラしたり、カリカリする部分も多い人だ。
子供の私にもどうしても期待などが、「自分の好みを押し付ける形」として表現されてしまう。子供を『自分とは別の人間』という風に考えることが少し足りない。

なので、本当は「親子でカウンセリングを受ける」ことが一番良い方法だったのですが、何しろ相手は年寄りで頭も固くなり、親としてのプライドもあるし、『精神科なんて何故私が行かなきゃならないの!!』という状態。

でも、一卵性双生児状態の母は、昨年私の病を初めて認め受け入れ心配しまくり、私が通院し少しずつ治り始めると、先生の予告通りに、今度は母が勢いを失くし、鬱々し始め、痩せ、じっとしていられないタイプだったのに、倦怠感などで毎日のように横になっていたり、声すら小さくなり・・・
とにかく、そうなった。
それは、無意識に『生きがい』としていた私が距離を置き始めたことで自分から私が離れられないように、そして周りに心配させるような状態に陥って行ったわけだ。

ただ、母は勿論その自覚はないし、ちょうど3年前にペースメーカーを入れている。だから本人は、私を含めた周りがどんなにカウンセリングなどをすすめても、ずっと拒絶して来た。本人はひどい腰痛や肩こり、倦怠感などがあって辛いはず。心臓の担当医も母が毎回そんな話をしてるから、「一度調べてみましょうか?」と言い、去年末には入院し体の検査を受けたがやはり何でもない。
すると母は『なぜだ~』と思うから、更に周りがカウンセリングなどをすすめた。

娘の私が言っても、プライドの高い親の立場である母は言うことをきかない。挙句には、「親を精神病にするつもりか!!!」とまで言い出し、よくバトルしてきた。
そこで私は私なりに作戦を立てた。母の仲良しや身内の連絡先をこっそりゲットし、母が周りに隠していた(プライド高いのと、自分の弱さを他人に見せられない人なんで)私の病気の話と、アダルトチルドレン的親子関係、そして、だから先生の予告通りに母が鬱状態に入っていることを、『母に内緒にしてくれ』と念押ししながら、全てぶちまけてやったた!そして、「そんなに元気がなくなったり、痩せたりするのに、体が何でもないということは、カウンセリングでも受けてみたら?今は特別なことではないんだよ」と、機会があるたび言ってもらうように仕向けた。
それが私なりの作戦だった。私だけが心配を背負い込むのでなく、周りの人の手も借りたわけだ。

そしてそれから約1年。つい先日も私がカウンセリングなど受けてみたら?と言ったら爆発していた(笑)。
ただ、その爆発の中に、以前と違ってだんだんと母は私を含めた皆が言っていることがわかって来てはいるが、変な意地と、勇気を持って一歩が踏み出せないのだな、という部分は見え隠れしていた。

ところが・・・
先日から叔母(母の妹)が来ていた。
3泊したがその中で、とうとう、ハッキリ言ったのだ。
「ずっと、痛い、辛い、やる気がないと言ってこの先も生きていくつもりか!」と。すると母は最初「ハートマート(私ね)と何となく接触があった皆が、ハートマートがそうだったから精神科なんてもんを覚えてすすめるんだ!!私は体が悪いんだ!私のは心臓から来ているんだ!」と言い返したよう。
でも叔母は負けじと、「体を調べても何でもないのに、ずっとそうやって、痛いだの辛いだの言って皆を心配させてどうする!それに、ハートマートと話した皆はあんたの一番身近な人たちで、あんたのことを一番心配している人達じゃないか。一番心配しているその人達が良いと思ってすすめているんだから、本当に治したいと思ったら、何でもやってみたらどうだ?自覚ないみたいだけど、あんたは自分が病気でいたいんじゃないの?」というようなことを言ったらしい。母はそう言われ黙ったようだ。

そしてとうとう、母を、
「じゃあ、私もハートマートと同じ病院行ってみようかな・・・」
と言わしめたのだ!!!(土曜の話)

だから気が変わらぬうちに、初診は予約が必要だが、私が自分の診察で病院に行き、そこに『これから通うなら道案内』ということで、無理矢理母を同行させた。
そして先生に事情を説明し、顔合わせだけしてもらい、「専門家の手を時には借りて楽に生きてみませんか?今辛くないですか?」とだけ言ってもらった。

そして、母はとうとう覚悟を固めた!!
ここまで、一年だ!!
一年かけて、じっくりねかせた(笑)、でなく、じっくり母の心をこじ開けたのだ!!!

さてはて、これから、どうなるのだろう???

★★★
しかししかし、ここまでお伝えできないようなバトルを繰り広げ、そのたびにこっちは発作を誘発され、治り始めても引きずり下ろされるような時もあった。
だからこそ、母の通院は最終的に私の病気を治すためでもある。
お互いが楽に生きれるようになるための小さい訓練の開始といったとこ。

でも、ほんの少し、母が同じ病院に通うことは、私の中で「自分のテリトリーで、私だけの自由な場所」に母がまたもや侵略して来たような複雑な心境もある。
ただ、相互作用の悪循環は断ち切ることが最優先だ。
先生のヒント(間に人を入れる)で一部の周囲の人に協力をお願いした私は、やっと少しほっとした。そして、自分の行動が、「間違いじゃなかったな!!」と思っている。

母も「頑張れよ~!!」とコッソリ思う私であった。
そして母が可愛く見えた(笑)。








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Last updated  2004年09月14日 19時53分18秒
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