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2005年07月13日
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カテゴリ:パニック障害
28歳でパニック発症。ようやくここまで来た感じ。
いったん、治ったかのように思えたときに書いたのがこの文。
30歳目前に書いたもの。
ちょいと重いけど、まあ、暴露ネタですね。
シッカリ者で、明るい中、女性で年の割にはかなり忙しい仕事をしつつも、私はこんなことをしながら、感じながら生きていました。
20代の方は悪い参考に・・・

☆☆☆☆

今更だけど、いい加減30代に片足を突っ込んできてる。と言うより、胸まで浸かっている最近、本当の私だけの心の中で、「友達」と呼べる人が急激に少なくなった。一人が好きになった。でも、一人が嫌いになった。つまらないこと自体が楽しいような、でも、やっぱりつまらないような微妙な毎日が続いている。

 『輝かしい20代』なんて言うけど、私にはあんまりそうは感じられなかった。私の20代はなんだったんだろう。保険の営業もした。不動産の営業もした。事務も水商売もした。会社もいくつか変わった。失業したり、住み込みのリゾートバイトもした。彼氏も何人か変わり、一夜限りの夜を過ごした男も何人もいる。二股掛けたりハッパ吸ったり外人とも遊んだ。10代で子供を堕ろしたことも、20代で友人が自殺したこともあった。
 失敗するたび言い訳し、傷つくたびに次を求め、そしてまた傷ついた。自分の容量を探ってばかりいた。何でも試して、これは違うと使い捨ててきたのかもしれない。
「人生お試しコース」だった。でも、そのたびに何かを感じていたんだ。自分が思っている以上に私の五感や喜怒哀楽は許容外のフル回転をしていた。
それでも、いつも何かが欠けていた。

誰と比べるわけじゃないけど、楽しいことも人並みにあったし、それなりに生きていたかもしれない。傍から見れば、多分そうだと思う。常に人一倍話題も豊富だった。適当にイマドキで、適当に甘えて、適当に・・・。他人に対して大して悪いこともせず、良いこともせず、大人にもなりきれず、でも、大人の顔して・・・。そう、そうしてきた。なのに、私の五感で、私の喜怒哀楽でそれらを受け止めるのは、もういっぱいいっぱいだったのだと思う。

寂しかった。

単純に秤にかけたら、私の心はいつしか悲しみの方が重くなっていった。死にたいとは思わなくても、消えてしまいたいと願った。ただただ、空に祈った。きっと唯一本気で。

そして私は28歳で壊れた。病気になった。何も知りたくなかったんだ。何も感じたくなくなってしまった。先のことも過去のことも。愛情も憎しみも。太陽のあとに月が出ることも、心地良ささえも罪に感じた。自分が自分でいることが怖くなった。許容できるスペースが無いから生きることが怖くなった。先を見るのも知るのも、明日の太陽も怖かった。美しいはずの緑が緑なことさえも私を傷つけた。きっと私に何かの合図が下されたのだ。
人生の中で一番衝撃的なことだった。

ピーターパンにもなれず、本当に大人になりきれないまま、私は30歳を迎えようとしている。
「仕方ない」「時間が経てば・・・」何度そんな言葉を他人から聞いたろう。そして私もそんな言葉を使って、今を、そして自分を欺いてきただろう。
私はどうやら本当に疲れてしまっている。

お陰で今の生活はなんとなく、自分で自分におっかなびっくりした感じで、自分で自分の様子を伺いながら毎日を過ごしている。必要以上の人ともあまり接点を持たない。誰が悪いわけでもなく、きっと今はそうしたいだけだと思う。それでもわかってくれる人だけわかってくれればそれでいい。わかりたい人だけわかれば。それは向こうが選択してくれることだろう。

そのせいか、最近たったひとつ良いことがあった。
漠然とだけど、疲れている中で見えてきたものがある。私の目には、やっと本物しか映らなくなった。不思議と何に関しても偽物がすぐにわかる。物越しに透けて見えるのだ。これがかなり当たる。でも、偽物を見てがっかりしたり、傷ついたり、見ても見ないふりをしなくちゃならなかったり不便もある。それでも偽物は追わなくなった。敏感になっているからだろう。それはちょっと楽しみを減らすことになって寂しいけど、もうそろそろそれでいい。ただ私だけの本物が欲しい。数少ない本物を大切に出来れば、もうそれでいい。寂しさもあるけどそれで精一杯だから。

心も体も疲れているけど、私はもうきっと惑わされることも少ないだろう。
「お試しコース」のせいで気付いたらすべての曲がり角が過ぎていた。何度ぶつかって痛い思いをしただろう。日々、可愛らしかったと言えばそうかもしれない。
大人になるなんてまだ良くわからないけど、大人になったら白黒はっきり出来るようになるのかと思っていた。でも、大人になるにつれてグレーの部分が見え出して、私は区別がつかなくなった。結果だけでことを語るのでなく、経過にも目を向けなければならなくなった。不条理なことも理不尽なことも、醜いことも受け入れていかなければならない。
でも、もうきっと私は私のままだろう。

私の道があるならば、今はただ単なる通過点にしか過ぎない。
20代で試したことはきっと深く私の中に残るだろう。そして30代で本物を見極め、40代でそれをいかに大切にするか学ぶことだろう。
20代で出会った本物も偽物も病気も私には必要なものだったのかもしれない。

すべてのものに慈愛と生命がある限り恐れることはない。どんな憎しみも美しさの中では長続きしない。

傷ついた心を優しい曲に抱きしめられ、陽気な曲に後押しされて、私は私の道で出会うすべてを忘れないだろう。
大切な人を守りたい。すべてを抱きしめて生きて行きたい。この体温の温かさを伝えたい。涙の温かさを忘れない。
怖いけどそうやってずっと何かを感じていたい。引き換えにたとえ私のすべてを失ったとしても・・・。       
さよなら、私の、私だけの20代。

★★★★
精神科にて今や『刺激フェチ』と言われる私。
悪びれないわけでなく、心の中で悪いことは確実に悪いとわかりながらこうやってしか生きられなかったもんです。だから自分が重くて重くて耐えられなくなり、『自分を破壊する』ことを望んでいるかのような行動に走って行きました。
でも、私の危ないところは、それでもある種周囲にはバラさずに「いい子」だったこと。不快な文章がありすいません。
だから、重さを耐えながら生きてたら病気が勃発!
なのでなるべくしてなった病かもしれません。それでも病気を薬にも誰にも頼らず、気力だけでここまでは悟り、一旦は回復。結局それも『暴走』だったと思う。

が、32歳で大きくなって再発。
再発後はカウンセリングを通してその異常さに『気づき』、なので、生き直し中。
悪いことに対する反省はその直後からいつもとても深く、悲しく、埃を落とすには時間がかかりました。
反省しすぎて、『生きていていいのか』と23歳あたりから思い始めたのです。だからそれを消すために暴走を繰り返した次第・・・

が、少しずつまともになりつつあります。

見えなかったものが見えてきつつあります。
病気が教えてくれたものがあります。





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Last updated  2005年07月14日 03時30分10秒
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