水筒たちの手入れをしました。
台所に、弁当箱と水筒の戸棚がある。 この家に越してきたとき、手伝ってくれた友だちが、ここに弁当箱と水筒を納めていきながら、「ちょっとしたお弁当屋さんのようだわね」 と言った。 言われてみれば、ずいぶんあるな、と思う。 来る日も来る日も弁当をつくる身になってみれば、だ。 その仕事に飽きないように、 少しでも新鮮な気持ちで取り組めるように、 工夫が必要だ。と、わたしは、思う。 それで、好きな弁当箱を集めた。 大きな声では言えないが、食べる側のことを考えてのことではなく、つくるわたしのことを、思ってのことだ。「お母さん、こういうお弁当箱じゃなくて、みんなが持ってるようなのがいいんだけど」 と、小学、中学生時代に訴える者がいた。 曲げわっぱや、春慶塗りの弁当箱にご飯とおかずを詰めて持たせていた。つくり手としては、その姿に励まされずにはいられないといったような、うれしい弁当箱だ。「みんなが持ってるようなのって、どんなの?」「きれいな色のプラスチック製で、クマやアヒルの絵がついてるヤツ」「ヤダ」 弁当(箱)と水筒は、いつも1組で出かけていく。 水筒は、弁当(箱)よりも、いっそう出番が多い。弁当を持っていかない日でも、出かけるときには、かばんに水筒を入れる。これは、幼いころからの習慣で、友だちと遊びに出かけるような日も持っていくので、呆れられることもあるらしい。 呆れられることをする、というのが、好きときている。 呆れられても、ばかにされても、やりたいことはやるんだ。 今朝、水筒の手入れをした。 キャップと筒の部分を念入りに洗い、茶渋で汚れているものは、漂白剤を溶かした水につける。 湯でさっぱりと洗い上げて、日に干した。 水筒たちがならんでお日さまを見上げている様子は、なかなか愉快。 宇宙人の合唱隊みたいだ。
水筒の容量は、200ccのモノから600ccまで。「coffee」専用のもあります。赤いフタの太った水筒は、スープも入れることもできます。