実家のおひなさま
IMG_6487 posted by (C)EvaLotta今日、わたくし、誕生日でございましたの。それで実家に行ってまいりましたの。別におねだりに行ってきたのではございませんことよ。母の都合と私の都合の合う日が今日だったということです。高いところに上るのが怖いという母に変わって、雛人形を出したり、天井の電灯をはずしたり、あげくは替わりの蛍光灯を買いに行かされ・・・ずいぶんと働かされました。仏壇に手を合わせながら、今日という日は、長女の私の生まれた日なので父が父親に、母が母親に、祖父母も同じように祖父母となった日なんだなぁと、一人しみじみしていたのですが、母の方は、まったくのマイペースで、そんなことみじんも感じていないようでした。まぁ、家族ってこんなものです。そんなわけで、雛人形を飾りました。戦災で、祖母の雛人形も母の雛人形も焼けてしまったので、これは戦後に買ったものだそうです。焼けてしまった雛人形はずいぶんと価値のあるものだったそうです。戦争が終わって、平和な時代が来れば、また同じようなものが買えると思っていたと母が言ってました。私から見れば十分かわいらしいお雛様ですが、母からすれば不本意なものなのかもしれません。ふと、気が付いたのですが、こうして私が実家で雛人形を飾るのは初めてのことでした。結婚してからはもちろんのこと、それまでも私が学校に行っている間、勤めに行っている間に、祖母や母が飾っていたんですね。そして、お節句が終わるとさっさとしまっていたんでしょう。そのわりには随分と長いこと実家に居座りましたが…お内裏様は、古い形に則って、あえて逆に飾っています。ネットで調べたら、左大臣、右大臣が逆ですね。桜と橘も一段下に飾るようです。明日、母に言って、直させましょう。面白かったのが、地袋の奥から祖母の記した「雛飾りかたづけの記」という紙が出てきたこと。しかも、何かの空き箱だったとも思われる厚紙を張り合わせたものの中に切り取った大学ノートのページが2枚。一番古い日付が1969年。その頃は、日付だけだったりするのですが、年を追うごとにその日のことが綴られるようになりました。「○○、試験がよくでき、皆喜ぶ」なんていうのもありました。そして、必ず「一人でかたづける」と記載。一人でなければ、こんなもの書けないですね。畏るべし、大正生まれの祖母。よく、昔の小説家の書簡が没後何十年もたってから発見されたなどとニュースになりますが、多分こういうことなんだろうなぁ、と思いました。次は、桃の花を飾りに行きましょう。さて、バレンタインデーを明日に控え、次男くんが学校でチョコをもらってきました。もちろん義理チョコです。母 「いくつもらったの?」次男 「今日は4個もらった」母 「今日は、って明日は土曜日で休みじゃん」次男 「部活があるんだよ~」義理でも、まったくかまわない男でありまする。人気ブログランキングへにほんブログ村