「ふつううに学校にいくふつうの日」コリン・マクノートン文きたむらさとし絵《小峰書店》
「ふつううに学校にいくふつうの日」コリン・マクノートン文きたむらさとし絵《小峰書店》ふつうに学校にいくふつうの日、ふつうの男の子は、ふつうの夢からさめて、ふつうのベッドからでて、ふつうのおしっこをして、ふつうに顔をあらって、ふつうの服をきて、ふつうの朝ごはんをたべました。ふつうの男の子はふつうの歯をみがいて、ふつうのママに「いってきます」のキスをして、ふつうの学校にいきました。ところが、その日は ぜんぜんふつうじゃないことがおきたのです・・・・・。ギー先生が、いきおいよく教室にはいってきました。ふつうの男の子は、知らない言葉がつぎつぎうかんできて、どんどんがきつづけます。まるで、頭のなかでダムがこわれて、ことばが洪水になってでてくるみたいで・・・・。すっかり夢中になっていました。そしてそれは、ぜんぜんふつうじゃないことでした。 最後は、「こんや、きみのお話をよむのがたのしみだよ」とギー先生は煙になってきえてしまいました。何物だったのでしょう。とても 余韻の残る終わり方でした。もし、こんな先生が 現れたら・・・。合わせて 「てん」ピーター・レノイズ 谷川俊太郎訳《あすなろ書房》を読みました。「ないた」中川ひろたか作 長新太絵(金の星社)「やじるし」蓮見絵里子 文 蓮見智幸 写真 かがくのとも2004/11月号