テーマ:子供の病気(2173)
カテゴリ:こどもたち
事の始まりは先週水曜日。
■あご7針縫う■ 毎週水曜日はヤマハのレッスン日。 だけどこの週は休講。 翌日は幼稚園の発表会も控えており、寒いからバス降園はやめて、ママお迎えにしたんだ。 家を出る時には雨交じりの雪。 小学校アニキの元へ傘を届けた。 そしてお迎え場所到着。 いつもどおり・・ あれ?ちびアニキと娘がいない・・同じクラスの子供達はいるのに。 「わたる(ちびアニキ)は事務室だよ」 そっか・・「のんちゃん、おしっこかなあ?」 悠長な会話をしていたら・・ お迎え当番の先生とは別のベテラン先生が「のぞみちゃんのおかあさん、実は・・」 どうやらこちらに向かう途中で転倒。 両手は荷物を持っていたのであご直撃。 傷はひどく血が出ているが、本人はびっくりしてか今は泣き止んでいる。 事務室に先ほど連れて行った。 とっさに「嫁入り前の娘なのに!」と口にしてしまった。 そのうちにちびアニキが不安げな顔をして近くにきた。 「大丈夫だよ・きっと・・ママと今から車で事務室行こう」と伝えた。 ========= 娘は私を見たとたんに泣きじゃくる。 制服ネクタイに少し、その下に着ていた体操服の首元にはぽたぽたと血。 あごをティッシュでおさえられている。 副園長ほか・・4名の先生方在室。あれこれ対応してくれている。 副園長先生は形成外科のある市民病院に急患で診てもらえないか電話。しかし水曜日の午後はオペ日らしく・・今すぐは無理と。 保健の先生、園長の奥さんなどと平塚市内で他に形成外科がある病院はわからないよね・・なら伊勢原の東海大学病院まで行こうか・・いや・・幼稚園近くの外科でも縫合は上手にしてもらったと聞いたことがある・・など・・ そこで考え付いたのが・・餅は餅屋。私にしては機転がきいた? 幼稚園近くに幸いにも行きつけの皮膚科がある。 2時半・・診察開始は3時だが・・ええい!!突撃だ。 インターホンがつながった。 受付ほか・・事情を説明して、「担当外の患者が現場近くの自分の病院に来たが、専門外のため転院させる旨の紹介状」を作っていただけないかお願いしてみた。 そしたら・・「まず・・そういう傷は乾いて時間が経過するとよくないから、テープでとめちゃうんだよ」とおっしゃる。 セロテープでもいいの?え?なら先生、すぐに娘を連れてくるから貼って頂いてもいい?とお願い。 娘は・・大好きなこの先生をみて・・痛いことはされないだろうと安心した様子。 応急処置をしていただき、透明のテープを傷口に張ってもらった。(娘はすかさず「ここも痛いの・・」と足の傷を指差す。この先生・・本当に優しいんだよね。「うん。わかったよ。ここにもはろうね。大丈夫だよ」と貼ってくださった。) で・・市内には他にないと思っていた形成外科。 「済生会病院」にあるんだね。しかもこの日は午後も普通に外来診察があるらしい。 紹介状を作成&そちらの病院に事前に電話を入れて下さりGO! ====== 済生会平塚病院 こちらの先生も・・これまた非常に物腰が柔らか。 待合にいる時に、他患者さんに呼び止められ、気さくに話している先生がいたが、その先生だった。 看護士さんたちもこれまた・・普通の関西のおばちゃん風。 「あれあれ?どうしたの。泣かないでいて偉いね。」など・・気を紛らわすかのように沢山話しかけてくれる。 処置室にはいり・・先生も 「はい。このベットにごろーんて寝てごらん」 「お顔を上にむけようか」 柔和な表情で娘も素直に従う。 傷口を消毒するのだが・・あれ?のんちゃん、平気なのね・・ ぐじゅぐじゅなのに・・手を足のほうに伸ばし・・平常。 やはり・・このまま放置より、縫ったほうが治りも早いし傷も目立たないとの事。 「いーい?今からこのお怪我をしたところを縫うよ。そのほうがキレイなお顔になるからそのほうがいいよね?」の先生の言葉にこくりと頷く娘。 「今から痛くならないようにここに注射をするよ。少しだけ痛いけど、一番細い針で注射するから一緒にがんばろうね」 本人が納得して行うと・・こんなにもすんなりいくものなの?! ぐじゅぐじゅの傷口にまず・・針無し注射器で麻酔液をたらす。 そして針で傷の中に6,7箇所麻酔を打つ。 一箇所だけ・・ピクリと動いたけど・・「大丈夫?」の問いに「大丈夫。平気」 その後・・7箇所・・長さが2センチくらいの葉っぱみたいな形の傷。 それを端と端をくっつけるように縫い合わせる。 アホな私はその様子を間近でみて・・「先生・・老眼になったらこんなに細かい作業は出来ませんね」など口走ってしまった。 でも・・先生も「そうですねえ・・・確かに目は命ですねえ・・」 横にいる看護士さんは「私はもう・・老眼みたいなものなのよ・・」 なんとも・・・緊迫感のないひと時になってしまった。 ======== で、この傷。成長と共に伸びるらしい。 もちろん後はしっかり残る。 今回の部位はあごの・・少し喉にむかったところ。 顔を少し上に上げるとV字上に傷が見える。 先生いわく・・「成長して本人が気にする時は、今ならきれいにできますし・・」 そうか・・・その時に再度形成手術ということなんだね・・ 今日ガーゼ交換をした時は、2センチほどだった傷が・・腫れも引いてきて1.5センチほどになった。 麻酔がきれ・・しばらくするとさすがに「ここ・・痛いの」というが話をそらすと気にしなくなる程度。 金曜日に病院にてガーゼ交換してもらい・・次回水曜日までは家庭でガーゼ交換との事になった。 抜糸は水曜、もしくは木曜を予定・・・ ====== あれこれ考えると・・暗い気持ちにもなるけど・・起こってしまったことはもうどうしようもない。 消毒のたびに・・「かわいそうに・・」と思いながらも そういうことって敏感に子供にも伝わりそうで・・ だから「大丈夫!きれいになってきているよ!」と明るく接するようにしています。 だが・・・娘の悲劇はこれだけでは終わらなかった・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.02.09 22:14:44
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