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2018.01.07
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テーマ:歳時記(397)
カテゴリ:里山・歳時記
★(略)千勢は水に漬かったなずなをそのまま茶碗に取って、奥の間に引き取った庄兵衛のもとに運んだ。(略)
彼女は、庄兵衛の指をやさしく握って、茶碗に漬けさせた。
「うむ。なるほど、今日は爪の剪り初めだったな」(略)。
七種のあまったものを水に入れて、その中に指を漬けると、たとえ怪我をしても疵(きず)にならないという信仰がある。「七種粥」

*七草がゆは有名だが同じ七種の日に行われていたという、「爪の剪り初め」というのは、はじめて知った。
ななくさ 【七種・七草】
七種の菜をいい、春は芹・・御形・はこべ・仏座・・蘿蔔、
秋は萩・尾花・葛・撫子・女郎花・藤袴・朝顔(今の桔梗かとの説あり)など。
春のは正月七日に粥に入れて食べ七種の節句(人日)とし、
秋のは見て楽しむが、たんに七草といえば春のをいう。
粥に入れる前に俎の上で「唐土の鳥が日本の土地へ渡らぬ先にナズナ七種」などと囃して(別句もあり)、すりこぎなどで吉方に向かって叩く風もある。

七種粥の汁水をつけて爪を切ると邪気を払うとし、これを七種爪という。

■蔵の中:松本清張■

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
花筵問屋の主人庄兵衛は報恩講の席で、娘婿への相続を発表し、仕合せの中にいた。
しかしその夜、店の蔵で、雇人が殺されたー「蔵の中」。
中風の夫のために信心詣りを欠かさない袋物問屋のお房が落ちた罠ー「西蓮寺の参詣人」。
穀物問屋大黒屋に出入りする厄介者留五郎が惨殺され、その死体には大八車の轍の跡があったー「大黒屋」。
わずかな手がかりをもとに岡っ引きが真相に迫る、スリリングな時代短篇集。
【目次】(「BOOK」データベースより)
蔵の中/酒井の刃傷/西蓮寺の参詣人/七種粥/大黒屋
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Last updated  2018.01.07 09:59:40
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