テーマ:歳時記(397)
カテゴリ:里山・歳時記
「かなんばれ」と呼する雛おくりを行う。 3月3日、子供たちは古くなった雛とお汁粉の材料を持って河原に集まる。 石で囲ったかまどを作って鍋をかけ、餅を焼いてお汁粉を作り、大きな石の上に飾ったお雛様に供え、みんなで食べて楽しく遊ぶ。 その後、サンダワラの上にお雛様をのせて川へ流す。 ◆磯遊び・船玉様◆ 海辺に近い村々では、海端に出て暮らす風習が日本全国に及んでおり、磯遊び・磯祭りと呼ばれている。 ひなまつりのお供え物に、蛤をはじめとする貝を調理する風習が東日本地域多く存在するのもこの影響である。 高知県長岡郡では、この日を船玉の節句という。 この地方の船玉様は女体の人形で、紅おしろいと共に船におさめているといわれている。 ◆山遊び◆ 山近い村々では、山遊びと称して山で遊ぶ風習がある。 花見と呼んでいる地域も多い。 千葉県君津市ではこの日を子供の花見と呼び、男女の子供たちが畑の隅などに集まって餅を食べる風習があり、同県香取郡では花見の勧進ともいって、子供たちが粘土で花見堂を作り、村内を担ぎまわる例もある。 九州の北海岸では、3日を花見、4日を花チラシと呼んで、若者や女たちが集会飲食する風習があった。 このように、地域によっては子供に限定されずに、若者や娘・老若男女の行事としてひなまつりは存在している。 ひなまつりは、春の農作に先立って、海や山に出て一日を送る儀礼が必要と考えられていたのである。 北海道開拓の村:北海道歳時記:ひなまつり ◎私の子供時代、4月3日、雛祭りの日に、おとなも子どもも「花見」に行っていた。 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.03.04 00:01:51
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