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2021.06.11
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テーマ:■雑学王■(728)
カテゴリ:トリビア
●人の形に折られた、白い紙。
紙の着物を纏い、帯代わりか紙こよりを巻いている。
正体がわからず、皆が顔を見合わせる中で、長次が
「ああ」と、低く呻いた。
これは照照法師(てるてるほうし)という、雨除けの呪いだす
晴天を願う日の前日に、紙を人形に折って吊るすのだという。
見事に晴れたら、目鼻を書き入れ、酒を供えて礼をするとのこと。
「あきない世伝金と銀(十)合流編」より。
日本玩具博物館
◆『嬉遊笑覧』(喜多村信節著/天保年間)をはじめ、江戸後期の文献をみると、当時は「照々法師(てりてりほうし)」「てり雛」「てるてる」など様々な呼び名があり、晴天の願いをかなえてくれた暁には目を書き入れ、神酒を飲ませたらしいことがわかります。
国芳の「てりてり」に興味 を覚え、京都の七夕紙衣を仕立てる要領で、浮世絵のなかの照々法師を再現してみました。
ホオズキ人形のような簡素なてるてる坊主に比べて、和紙を縫ったり貼ったり、墨で文字を書き入れたり、帯用にこよりを作ったり……と手間がかかる分、思いもこもり、ずいぶん愛着がわいてきます。
◆「照々法師」「てり雛」「てるてる」「日和坊主」………。
かつては様々な呼び名をもっていた晴天祈願の人形が「てるてる坊主」の名で全国に定着したのには、大正10(1921)年に発表された童謡「てるてる坊主(作詞=浅原鏡村・作曲=中山晋平)」が愛称されたことや昭和8(1933)年の小学国語読本に登場したことが大きな理由だったのではないでしょうか。
◆小学国語読本第二巻には、遠足の前日、雲行きのあやしい空模様を心配した太郎さんがてるてる坊主を作り、木につるして、「テルテルボウズ、テルボウズ、アシタ天キニシテオクレ」と歌ったと綴られます。
全国の子どもたちがこの教科書で学び、太郎さんと一緒に愛唱したのであれば、名前が統一されていくのも当然のことだったと思われます。

 「てるてる坊主」という名前に統一たのがけっこう遅かったのでビックリ!!
今年は、梅雨入りが早く、梅雨明けが遅いと言われている。
雨が降っても、てるてる坊主をあまり見かけない今日この頃だ。
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Last updated  2021.06.11 00:00:12
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