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2021.06.28
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カテゴリ:映画

グリード ファストファッション帝国の真実

ようこそ、あなたの知らない巨大ビジネスのヤバい世界へ。

ギリシャ・ミコノス島。
ファストファッションのブランド経営で財を成したリチャード・マクリディの還暦を祝うため、リチャードの元妻サマンサ、息子のフィン、マクリディの母マーガレットを始めとする一家が集結し、パーティーの準備が進められていく。
折しもイギリス当局から脱税疑惑や縫製工場の労働問題を追及されたリチャードは、ド派手にショーアップされたこのイベントでかつての威光を取り戻そうと目論む。
しかし湯水のように金を使い、傲慢に振る舞うリチャードと、家族や部下、伝記作家との間には不協和音が生じる。
オードリー  ファストファッションブランドを経営し、業界トップに上り詰めたリチャード・マクリディ卿の栄光と転落、根底にあるファッションビジネスの光と闇を、イギリスの奇才マイケル・ウィンターボトムがユーモアを散りばめて描くブラックエンターテインメント。

主人公リチャードのモデルは、昨年に破産申請をした「TOPSHOP」をはじめとする複数のファストファッションブランドを保有していたアルカディア・グループのオーナー、フィリップ・グリーン卿。
日焼けした肌と不自然なまでに白く輝く歯という富裕層特有の外見に近づけるために肌を小麦色に塗り、付け歯を装着して役に臨んだのは、イギリスのカリスマ的コメディ俳優、スティーヴ・クーガン。

「グリード」とは強欲や貪欲の意味。
セレブリティの見栄っ張りな金満生活を笑いながらも、経済第一主義の社会の弊害や洋服をつくる労働者の過酷な環境に、鋭い視線を投げかけている。

ファストファッション とはなにか。
ファストファッション (fast fashion) は、最新の流行を採り入れながら低価格に抑えた衣料品を、短いサイクルで世界的に大量生産・販売するファッションブランドやその業態。

私の洋服のほとんどがファストファッション だ。
★ファストファッション の代表的ブランド

●日本●●UNIQLO(売上高業界世界第3位)-
経営者の柳井正は、ユニクロはファストファッションの業態であるとしている一方、ユニクロは流行的というよりベーシックなアイテムがメインであることから狭義のファストファッションではないとする見方もある。

★洋服の青山(スーツ販売数世界第1位)

★GU★しまむら★AOKI★はるやま

◎「無印良品」の服はファストファッションじゃないの?
●スウェーデン●★H&M(売上高業界世界第2位)
●アメリカ●★GAP(売上高業界世界第4位)
●スペイン●★ZARA(売上高業界世界第1位)

上記のブランドは、どの家にもあると思う。
私などは、持っている服、全部、ファストファッションといっていいほどだ。
そんな私には考えさせられることが多い映画だった。
 あの「♪ラッスンゴレライ~」で有名な、「8.6秒バスーカ」の赤い舞台衣装もH&M製だという。
それらの服のタグを見ると、「メイド・イン・チャイナ」など発展途上国製ばかり。
映画の中でも、服を安く仕入れるために、東南アジアなどに行って値切り倒す主人公のリチャードの姿があった。
水玉のスカート手頃な価格でお洒落を楽しめるとされる一方で
中国やベトナム、バングラデシュなど、衣類の生産を受け持つ発展途上国の工場や、ショップで働く従業員の人権問題、また、工場を置いている国での環境汚染問題などがたびたびメディアで取り上げられ、悪しき大量消費社会の象徴と批判されたり、世界的な経済格差拡大と貧困層増大で、衣類を買おうと思っても金がなく、安価なファストファッションの衣類しか選択肢がない現状に対する批判なども出始めている。

映画の中にはなかったが、大量廃棄も今、世界的な問題になっている。
地球なぜ大量廃棄が続くのか? アパレル業界の闇

環境汚染や大量廃棄など、アパレル業界が大きな課題に直面している。
服の製造によって排出されるCO2の量や、製造の過程で必要な大量の水。
さらに、ファストファッションの台頭で、服が使い捨てされる大量廃棄の問題もある。
毎年世界中のアパレル業界から出るゴミの量は9200万トンに上り、日本だけでも、毎日大型トラックおよそ130台分の衣服がゴミとして廃棄されている(データ出典:国連貿易開発会議より)。

 リチャードのモデルは、イギリスのTOPSHOP(トップショップ)という人気ファッションブランドを運営するフィリップ・グリーン卿という実在の人物。
一時、イギリスに400店舗以上のショップを展開し、世界30カ国以上に進出、日本にもショップがあったのでご存知の人も多いはず。
しかし巨大なファッションブランドは2020年に経営破綻してしまった。
その要因は、新型コロナウイルスによる長期休業で経営難に陥っただけでなく、グリーン卿のスタッフに対するイジメやセクハラなども大きな理由だと伝え聞く。


この映画って、■「SDGsエスディージーズ」■を考えさせられる作品だった!!
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Last updated  2021.06.28 00:00:51
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