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2021.07.13
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カテゴリ:映画
ペトルーニャに祝福を

私だけの十字架を探して

北マケドニアの小さな町。
32歳のペトルーニャは、とりたてて美人ではなく、恋人はおらず、大学に通ったものの仕事はウェイトレスのアルバイトをしている。
就職面接を受けたところセクハラに遭った上に不採用になってしまったペトルーニャは、その帰り道、司祭が川に投げ入れた十字架を男たちが追いかけ、手に入れた者には幸せが訪れると伝えられる女人禁制の伝統儀式・十字架投げに出くわす。
思わず川に飛び込み幸せの十字架を手にしたペトルーニャだったが、女が取るのは禁止だと男たちは猛反発。
教会や警察を巻き込んだ大騒動に発展してしまう。
 第69回ベルリン国際映画祭エキュメニカル審査員賞・ギルド映画賞に輝いた人間ドラマ。
北マケドニアの小さな町。
面接で不採用となったペトルーニャは、その帰りに女人禁制の伝統儀式・十字架投げに遭遇。
彼女が思わず十字架を手にしたことから、騒動が起きる。
北マケドニアの首都スコピエ出身、「ティトフ・ヴェレスに生まれて」(第9回東京フィルメックス特別招待作品)などを手がけてきたテオナ・ストゥルガー・ミテフスカ監督が、実話を基に、ペトルーニャの闘いをアイロニーとユーモアを交えながら描く。

 年に一回、十字架を掴むと幸運が手に入るという話は遠い北マケドニアの話と思っただろうか。
この手の話は、今も日本に残っている。
★例えば、「福男」選び。
1月10日午前4時から十日えびす大祭が執り行われ、午前6時に終わると同時に表大門が開かれ、参拝者が本殿までの230mを「走り参り」する。
先着の3人が福男と認定される。
★全国的に有名な西大寺会陽(はだか祭り)。
厳冬の深夜、西大寺観音院の本堂 御福窓(ごふくまど)から投下される2本の宝木(しんぎ)をめぐって、約10,000人のまわしを締めた裸の男たちが激しい争奪戦を繰り広げます。
その様子は、圧巻で勇壮そのもの。
この宝木を取った者は、福男と呼ばれ、福が得られると言われています。

どちらも参加できるのは男性。
 また、ペトルーニャが就職の面接に行った時の男の上司の態度が女性蔑視そのもの。
「若くない、そそらない」など言ったり、あげくに体に触ったりする。

流石に日本ではここまではっきりと言わないかもしれないけど、
若い女性、きれいな女性が選ばれる。
そして「女らしい」女性が選ばれるような気がする。
そのせいか、アナウンサーなど若くて美人、その上、髪の毛を長くしている。
知性ではなく、女を売りにしていると思うと悲しい時がある。
 この話は、実話。
実際に十字架をつかんだ少女は今ロンドンで暮らしていると聞きました。
率直に言って、シュティプに留まっていたら、彼女の人生は困難に満ちたものになっていたでしょう。
彼女があの町から出る機会を得ることができて嬉しく思います。
今年、ある女性がセルビアのゼムンで十字架を手にし、祝福されました。
世界は急速に変化しています。
そう願います!

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Last updated  2021.07.13 11:57:14
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