テーマ:映画館で観た映画(8575)
カテゴリ:映画
大阪のド真ん中にある丼池は戦後丼池筋と呼ばれる約千五百軒の繊維街になった。 室井商事の女社長カツミはこの丼池の商店の裏をくぐって貸付をしている高利貸しの一人、 彼女はがめつさでは丼池筋の高利貸し中のNO・1平松子から高い金利で借りて融資している。 大学を出てこの道に入ったカツミは、世間から冷たいといわれるほど合理的な金融業に徹底している。 債権者のむらがる安本商店を三百万の担保としてとったカツミは友人数名と「室井商事KK」の看板をあげた。 カツミとは幼馴染みで、かつて婚約者であった兼光定彦は、いまは繊維品の老舗“園忠”の番頭をしているが、定彦の心の中には未だカツミの面影が深く刻まれていた。 菊田一夫原作「河内風土記 おいろけ繁盛記」の藤本義一が脚色「喜劇 駅前茶釜」の久松静児が監督した舞台劇の映画化。 撮影は「喜劇 駅前茶釜」の黒田徳三。 昭和38年度芸術祭参加作品。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 製作年:1963年 製作国:日本 配給:東宝 上映時間:104分 ★大学を出て金貸しをするカツミ(司葉子)は、船場にあった家が潰れ、その仕返しのような気持から金貸しになる。 元婚約者の兼光定彦(佐田啓二)は、金貸しになるのに反対だった。 二人とも、元は商人の子。 しかし、戦後のごたごたで店が潰れた。 戦前には、船場の掟のようなものがあったが、戦後は、なんでもありのお金を持ったもんが勝ちという世の中になって、潰れたという。 この二人は、正統派の美男美女。 兼光定彦は、「さだやん」と呼ばれていたが、私は「佐田だから?」と一瞬思った。 司洋子演じるカツミは、船場の生まれ育ちなのに、なんで標準語なん??? 違和感ある。 ★三益愛子演じる平松子は金の亡者。 三益は、こんな役がピッタリだ。 この映画にも浪花千栄子が担ぎのおばさんとして登場。 松子の同級生という設定。 三益愛子は、大阪弁が達者やなと思ったら、大阪市南区南炭屋町生まれ。 1959年(昭和34年)、菊田一夫の舞台『がめつい奴』で主役の「お鹿ばあさん」役を演じて、大ヒットとなる。 夫は直木賞作家の川口松太郎。 川口との間には三男一女があり、俳優の川口浩は長男にあたる。 「丼(どんぶり)池」と書いて「どぶいけ」と読む。 大阪市の中心部にある繊維問屋街。 中央区の船場(せんば)地区に位置し,心斎橋筋の東隣を南北に伸びる丼池筋のうち,中央大通りの船場センタービルをはさむ南北の一画で,隣接する本町,南久宝寺(みなみきゆうほうじ),心斎橋筋などとともに伝統的な繊維卸問屋が集中し,商都大阪を代表する中船場の問屋街を構成する。 丼池筋は北の土佐堀川から南の長堀通り(長堀川が1964年に埋め立てられたもの)までの区間の街路で,かつては建具屋,指物屋,道具屋などが並び,東隣の堺筋本町付近が繊維問屋の中心であったが,第2次大戦後に繊維商品を取り扱う業者がここに進出し,新しい問屋街を形成した。 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.10.20 23:47:04
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