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カテゴリ:映画
美しいことは罪ですか 巨匠ルキノ・ヴィスコンティに見いだされ『ベニスに死す』に出演したことをきっかけに“世界で一番美しい少年”と称賛されたビョルン・アンドレセン。 来日の際は詰めかけたファンに熱狂で迎えられ、漫画「ベルサイユのばら」の主人公のモデルにもなるなど日本の文化にも影響を及ぼした。 それから50年、アンドレセンは、熱狂の最中に訪れた東京、パリ、ベニスを再び訪ね、残酷な人生の軌跡を振り返る。 『ベニスに死す』で少年タジオ役を務めたビョルン・アンドレセンの栄光と破滅を描いたドキュメンタリー映画。 ルキノ・ヴィスコンティ監督と出会い、『ベニスに死す』出演から、日本でも芸能活動を行うなど、名声から運命づけられた彼の人生の裏側が明かされる。 監督をクリスティーナ・リンドストロムとクリスティアン・ペトリが務めるほか、漫画「ベルサイユのばら」の作者、池田理代子も出演している。 「ベルサイユのばら」の池田理代子が映画に出ていて、 「オスカルのモデルは、アンドレセンです」と語っていた。 それなら、「ポーの一族」の■萩尾望都■や 「風と木の詩」の■竹宮恵子■も影響を受けたのではないだろうか? 姿形がこれだけ完全でありながら、自然であるのか芸術であるのか、だれも見たことがないほど喜ばしく完璧であるというのは、独特な個人の魅力があるがゆえだった。 ——トーマス・マン「ベニスに死す」 若い登場人物タジオについての描写 (海外プレスより翻訳) アンドレセンの憂いをおびた顔は、男女問わず、心を揺さぶる。 その憂いは、映画の時に監督に言われて作ったものではなく、母親のいない子ども時代を過ごしたから。 父親の名前を知らず、子どもの頃に、母親が失踪。 1年後、母親の死を知らされる。 それ以後、妹(父親が違う)とは、母親のことを話したことがなかった。 彼と妹は、祖母に育てられた。 祖母は、アンドレセンを有名にしたかったから「ベニスに死す」の少年役に応募させた。 そして有名になったら、もっとお金を稼いで来いと日本に仕事に行かせたという。 また、お祖母さんは「ベニスに死す」にもちょい役で出てご機嫌だったそうだ。 書きたいことがいっぱいあるが、「ベニスに死す」のタジオ役、アンドレセンの美しさに胸を打たれて、書けない。 「時よ止まれ!君は美しい」というCMを見たことがあるが、時は止まらない。 50年ぶりの60半ばになった、アンドレセンの姿がそれを物語っている。 ■ベニスに死す:愛は滅びない■ ▲2010年1月、下の娘、レイが旅行中に撮ったベニスの風景。▼ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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