テーマ:方言あれこれ(71)
カテゴリ:トリビア
大阪弁には、お洒落な人を評するときに、『やつし』という言葉があった。 この言葉も、今は、殆ど使われない。 明治生まれの祖父は、羽織の裏に凝った。 「松はんは、やつしやさかい」と言われるのも、まんざら悪い気持ちはしていなかったようだ。 「あんたとこのお父さん、どこ行くんでも、やつしてから(お洒落して・めかしこんで)」 ご近所の人から、若干揶揄するように言われても、祖母は「へぇ、ほんまに」と交わしていた。 「身ぃにかまえへんようになったら、あかん」というのは、祖父母共に同じ考えだった。 お洒落に関する大阪弁なら、他に、「すいな(粋な)」という表現もある。 粋(いき)な、婀娜(あだ)っぽい、という意味になる。 また、渋い、趣(おもむき)があるという場合は、「こぉとな」と言った。 こぉとな装いは、地味であるのに品が良く、人の目を惹くものだ。 ●以前、読んだ文章だが、どこに書いていたのかは分からない。 ■あきない世伝金金と銀(3)■で、質素で上品、地味であるのに品が良く、人の目を惹く美人の幸の姿に、道行く人が 「こぉとな・・・」と言う場面があった。 ■ファジーな大阪弁一覧表「こ」■ ■ファジーな大阪弁一覧表■ ■難波の日(ひぃ)■ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.07.28 00:02:13
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