とら年ですからと今年は、虎にまつわることを書いてきた。
■虎は死して皮を留め人は死して名を残す■
[解説] 虎の皮はその美しさによって古くから珍重されました。
日本に虎は生息しませんが、すでに飛鳥時代に新羅からその皮が貢上されています。
日本に虎が生息しないことは、よりその希少性を高めたことでしょう。
希少性に鑑みるならば、ことわざは虎の皮と人の名をともに貴重なものとして並称していることになりますが、真意は虎と人とを対比させ、物ではなく名誉を残すことの大切さを語る点にあります。
■この言葉は、日本にもかなり早く伝わっていたようで、■『日本国語大辞典』(小学館)を調べたところ、『古来風体抄』に「とらはしにてかはのこす。
人はしにて名をとどむ」とあるそうです。
『古来風体抄』は、1197年に初撰本が編まれ、1201年に再撰本が作られていますから、鎌倉時代初頭には、この言葉が日本に入ってきていたことになります。
臆病な虎を鍛へる十二月 櫂未知子
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とら年ですから:陽気に虎拳:とらとら■
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とら年ですから:虎拳「♪ とらとら」■
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とら年ですから:「山月記」の虎が表すものと国語の教科書問題■
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とら年ですから:もしもトラがいなくなったら■
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とら年ですから:虎の名前の植物■
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とら年ですから:張り子の虎■
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とら年ですから:虎口(こぐち)■
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とら年ですから:虎の語源■
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とら年ですから:千人針と寅年生まれ■
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とら年ですから:大坂・高麗橋の虎屋■
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とら年ですから:江戸時代の見世物と虎という字について■
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とら年ですから:白虎■
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