テーマ:映画館で観た映画(8575)
カテゴリ:映画
愛したはずの夫は、まったくの別人でした・・・。 弁護士の城戸は、ある女性から亡くなった夫、大祐の身辺調査を依頼される。 依頼者である里枝は、離婚を機に子どもと故郷へ戻った際に大祐と出会い、再婚して幸せに暮らしていたが、不慮の事故で彼を亡くしてしまう。 悲しみに暮れるなか、法要に訪れた大祐の兄、恭一が遺影に写る男を見て、 「これは弟ではない」と告げたことで、夫がまったくの別人であったことが判明。 依頼を受けて亡くなった男の正体を追う城戸は、衝撃の真実を知る。 平野啓一郎の同名小説を原作とした、亡くなった1人の男の正体を追うヒューマンミステリー。 『蜜蜂と遠雷』の石川慶がメガホンをとり、男の正体を追う弁護士の城戸を『悪人』の妻夫木聡が演じた。 城戸に依頼を持ち込む男の妻を『愛のむきだし』の安藤サクラ、 正体を偽り別人として生きた男を劇場版『東京喰種 トーキョーグール』の窪田正孝がそれぞれ演じる。 亡くなった夫が偽りの過去を持っていたというのがあらすじと知って、浮かんだのは、■ゼロの焦点■ 原作を見ないで行ったのでこの亡くなった男の人はどんな事があって名前を変えたのかドキドキして観た。 自分ではどうすることもできない運命を背負わされてしまった子どもはどうしたらいいのか? 子供だけではない。 犯罪を犯した子を持つ親も一生、世の中から隠れるように暮らす。 有名な事件、幼女殺害犯のMが捕まった時、私の父が 「可哀そうに・・・」と言った。 「殺された女の子も可哀そうじゃけど、犯人の家族が・・・」と言った。 逮捕後、Mの実家には「おまえも死ね」「娘も同じように殺してやる」などと書かれた 差出人不明のハガキや封書が届き、嫌がらせの電話も続く。 そんななか、妹のひとりはすぐに仕事を辞め、予定していた結婚も自ら「破棄したい」と申し出る。 別の妹は通っていた看護学校を退学。 そして印刷所を営んでいた父親は自宅のあった土地を売って遺族への賠償金にする目処がついたところで自殺する。 映画を見ながら、犯罪者の家族の背負わされたあまりにも大きな事実に、過去を消すために名前を変え、別人になった「X」の気持ちが分かるような気がした。 どうすることも出来ない運命というのは、この事件を担当した、城戸弁護士も同じ。 彼は、在日コリアン三世なのだ。 「愛」と「過去」をめぐる珠玉の感動ヒューマン・ミステリーだ。 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.12.22 00:01:59
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