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2023.01.14
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カテゴリ:映画
近江商人、走る!

商人ヒーロー見参!

ある近江商人との出会いから、大津の米問屋・大善屋で丁稚奉公することとなった銀次。
それから 5 年が過ぎ、商才を発揮する銀次は、店の仕事だけではなく、職人の互助組合作りや茶屋の看板娘お仙のアイドル化計画などを手掛け、町の人々を助ける。
そんな彼の元には先輩の丁稚・蔵之介、同じ店で働く楓、眼鏡職人の有益や大工の佐助など仲間が集まるようになった。
だが、悪辣な奉行の罠によって、大善屋が千両もの借金を背負うことに。
蔵之介の父も関わるこの悪企みから店を守るため、銀次は大津と15 里=60km 離れた堂島の米の価格差を利用した裁定取引を思いつく。
電話もネットもない時代、飛脚でも半日掛かる距離を越え、情報を迅速に入手するため、銀次たちが仕掛けた壮大な作戦とは?
 大坂商人、伊勢商人と並ぶ「日本三大商人」のひとつであり、現在の滋賀県をベースに全国を駆けまわった「近江商人」の活躍を描く痛快ビジネス時代劇。
商いの才と人情に長けた近江商人の銀次が、ある時は怪我をした職人や閑古鳥が鳴く茶屋をアイデアで助け、ある時は店の大借金返済に知恵で挑む。
無理難題に挫けず、あっと驚く発想で難局を乗り切る、今の日本に必要な“商人ヒーロー”が誕生した。

 ビジネス時代劇と銘打ち、享保の時代を背景に商人、銀次の成長を描いている。
アイデアマンの銀次が、大工たちに相互扶助の組合を作らせたり、人気番付のトップにするために茶屋娘のライブショーを開いたりと、この時代を描いたにしては現代的なアレンジが随所にみられる。
 ツッコミどころが多くて、
茶屋娘のライブショーは、
「○○坂・・・」のセンターを争いか!!

 それぞれの推しのために、応援する「オタ芸」もワロタ。
それにしても、銀次は、そんなことばかりしていていいのか?!
一方でクライマックスの櫓に上って、旗振り通信をすることで、
60㎞離れた大坂と大津の米相場の情報をいち早く得ようとする、銀次の奇抜な作戦。
これは歴史的に実際に行われていた情報収集方法
で、史実と現代風なアレンジとがミックスされた、気軽に楽しめる娯楽作になっている。
旗振り通信は、
江戸時代中期から明治期にかけての日本で、米相場などの情報を伝えるために活用されていた、旗などを用いた通信システム(大型手旗信号の一種)である。
「気色見」(けしきみ)、「米相場早移」(はやうつし)、「遠見」(とおみ)ともいう。

昼間は旗、夜間は松明(松明を用いる方法を「火振り」という)や提灯(都市近郊)が用いられた。
山口県・下松市・笠戸島■に行った時、「火振り岬」という地名があった。(地図の下部分)
「近江商人」といえば
買い手よし、売り手よし、世間よし
という「三方よし」がモットー。


「商いは自らの利益のみならず、
買い手である顧客はもちろん、
世の中にとっても良いものであるべきだ」

今の世の中で、もしコロナの特効薬や予防薬が出来れば、
売り手、買い手、そして世間もコロナの恐怖から逃れられる。
まさに三方よしの商品だが・・・。
●映画の中で、飛脚が走っているシーンがあった。
飛脚は急ぎの場合で、普通、手紙は、「文遣い(ふみづかい)に託す。
少しばかり刻(とき)はかかるが、手渡ししてくれるし、安価で使い勝手が良い。
あきない世伝金と銀(五)
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Last updated  2023.01.14 00:22:57
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