テーマ:映画館で観た映画(8575)
カテゴリ:映画
徴兵され、ベトナムの最前線に赴くことになったオクラホマ出身の青年クロード(ジョン・サヴェージ)は、2日後の出征を前にニューヨーク見物をすることに。 セントラルパークでヒッピーたちの奔放なパフォーマンスに圧倒された彼は、召集令状を燃やしていたヒッピーのリーダー、ジョージ(トリート・ウィリアムズ)と意気投合、行動を共にすることに。 公園で目にした馬上の令嬢シーラ(ビヴァリー・ダンジェロ)に心奪われたクロードは―。 1967年、オフブロードウェイでの初公演を観て感激したフォアマン監督は、終演後に制作者たちに会い、映画化したいと申し出たという。 当時その願いは叶わなかったが、『カッコーの巣の上で』(75)でアカデミー賞を受賞し、企画を選べる立場になったフォアマンは、12年後、満を持して映画化に臨んだ。 主役に選ばれたジョン・サヴェージは、『ディア・ハンター』に続くベトナム映画出演。 『理由なき反抗』のニコラス・レイ監督が将軍役で出演している。 ★ミュージカルと戦争★ 歌って踊る。若い男女が恋を語る。 ミュージカルと言えば、そんなイメージが浮かぶ。 しかしながら、今回上映される「キャバレー」と「ヘアー」、二本のミュージカルは「戦争」をその背景として色濃く描いている。 ジーン・ケリーやフレッド・アステアが華麗なステップを踏むというミュージカル映画のスタイルは時代とともに変わり始めたのだ。 1961年の「ウエスト・サイド物語」はニューヨークに暮らす移民たちの対立を題材にしているし、 1964年の「シェルブールの雨傘」は戦争で引き裂かれる男女の話、 1965年の「サウンド・オブ・ミュージック」は第二次世界大戦前、ドイツに併合されるオーストリアを舞台にしている。 1972年の「キャバレー」は第二次世界大戦を背景にし、ライザ・ミネリの圧倒的な存在感もあり、高い評価を得ることになる。 その7年後、今度はベトナム戦争を背景にしたミュージカル映画「ヘアー」が登場する。 ミュージカルの特徴は「喜怒哀楽」が普通の映画よりも大きな振れ幅で表現されることにある。 歌や踊りはラブストーリーのためのものだけではなくなった。 もっともっと大きな意味での愛と哀しみと、そして小さからぬ希望を表現するものになったのだ。 「午前十時の映画祭12」より にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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