テーマ:映画館で観た映画(8575)
カテゴリ:映画
人生にとんでもないサプライズが乗り込んできた。 タクシー運転手として働くシャルルは、金なし・休みなし・免停寸前という人生最大の危機を迎えていた。 そんなある日、タクシーに乗せた客マドレーヌから、寄り道しながらパリを横断してほしいと依頼が。 彼女が人生を過ごしたパリにはたくさんの秘密が隠されていて、寄り道をする度に彼女の過去が明かされていく。 そしてただのパリ横断だったはずの2人の旅は、彼らの人生を大きく変える驚きに満ちた旅へと変貌する。 免停寸前のタクシー運転手と92歳のマダムのパリ横断旅を描いたヒューマンドラマ。 『戦場のアリア』のクリスチャン・カリオンが監督と脚本を担当し、 『パリよ、永遠に』のシリル・ジェリーが共同で脚本を手掛けた。 タクシー運転手のシャルルを『ミックマック』のダニー・ブーン、客として乗車した女性マドレーヌをシャンソン歌手として活躍するリーヌ・ルノーが演じる。 映画を見ていて、92歳マダムの行動に腹が立った。 16~17歳の時、第二次世界大戦が終わって、パリに来ていたアメリカ兵に恋した。 3か月で彼はいなくなった。 彼女に残ったのは、妊娠。 なぜ、子どもを産んだのか? 産まれた息子を育てながら次の恋。 結婚するも、夫は、暴力を振るう。 たまらず、夫を睡眠薬で眠らせ、殺す寸前まで・・・。 服役して出所。 もっと早く暴力夫と別れていれば、母親や息子、そしてなにより自分が傷つかなかったのに・・・。 人生は、選択の連続だというけれど、正しい選択をしていれば、もっといい人生だっただろうにと思った。 「昨日、アメリカ兵と踊ったと思ったのに、今日は老人ホーム・・・。 すべてが一瞬だった。」 波瀾万丈の人生を振り返ると 最期の方に、92歳のマダムがつぶやくのが沁みた。 誰でも最初から92歳ではない。 あっという間に92歳になったのだ。 露と落ち露と消えにし我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢 豊臣秀吉 辞世 エッフェル塔、凱旋門、■ビルアケム橋■、修復中のノートルダム寺院・・・。 パリ観光をしているような映画だった。 原題は「Une belle course」で「素晴らしい走り」という意味。 これでは、つかみが無いとタイトルに「パリ」を入れたのだ。 そのつかみにまんまと乗った私。 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.04.19 00:09:53
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