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2023.04.19
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カテゴリ:映画
パリ タクシー

人生にとんでもないサプライズが乗り込んできた。

タクシー運転手として働くシャルルは、金なし・休みなし・免停寸前という人生最大の危機を迎えていた。
そんなある日、タクシーに乗せた客マドレーヌから、寄り道しながらパリを横断してほしいと依頼が。
彼女が人生を過ごしたパリにはたくさんの秘密が隠されていて、寄り道をする度に彼女の過去が明かされていく。
そしてただのパリ横断だったはずの2人の旅は、彼らの人生を大きく変える驚きに満ちた旅へと変貌する。
 免停寸前のタクシー運転手と92歳のマダムのパリ横断旅を描いたヒューマンドラマ。
『戦場のアリア』のクリスチャン・カリオンが監督と脚本を担当し、
『パリよ、永遠に』のシリル・ジェリーが共同で脚本を手掛けた。
タクシー運転手のシャルルを『ミックマック』のダニー・ブーン、客として乗車した女性マドレーヌをシャンソン歌手として活躍するリーヌ・ルノーが演じる。

 映画を見ていて、92歳マダムの行動に腹が立った。
16~17歳の時、第二次世界大戦が終わって、パリに来ていたアメリカ兵に恋した。
3か月で彼はいなくなった。
彼女に残ったのは、妊娠。
なぜ、子どもを産んだのか?
 産まれた息子を育てながら次の恋。
結婚するも、夫は、暴力を振るう。
たまらず、夫を睡眠薬で眠らせ、殺す寸前まで・・・。
服役して出所。
もっと早く暴力夫と別れていれば、母親や息子、そしてなにより自分が傷つかなかったのに・・・。
 人生は、選択の連続だというけれど、正しい選択をしていれば、もっといい人生だっただろうにと思った。

「昨日、アメリカ兵と踊ったと思ったのに、今日は老人ホーム・・・。
すべてが一瞬だった。」

波瀾万丈の人生を振り返ると 最期の方に、92歳のマダムがつぶやくのが沁みた。

誰でも最初から92歳ではない。
あっという間に92歳になったのだ。

露と落ち露と消えにし我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢 
               豊臣秀吉  辞世

エッフェル塔、凱旋門、■ビルアケム橋■、修復中のノートルダム寺院・・・。
 パリ観光をしているような映画だった。
原題は「Une belle course」で「素晴らしい走り」という意味。
これでは、つかみが無いとタイトルに「パリ」を入れたのだ。
そのつかみにまんまと乗った私。
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Last updated  2023.04.19 00:09:53
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