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2023.07.14
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カテゴリ:映画
キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩(うた)

なにがあっても、生きる。

1939年1月、ウクライナのイバノフランコフスク(当時はポーランド領スタニスワヴフ)で
偶然、ウクライナ、ユダヤ、ポーランドの3家族が同じ屋根の下で暮らすことになる。
歌が得意なウクライナ人の娘ヤロスラワが歌う、
ウクライナの民謡「シェドリック」=「キャロル・オブ・ザ・ベル」を通して互いに交流が始まるが、まもなく第2次大戦が開戦する。
ナチス・ドイツの侵攻やソ連によって次々に占領され、
ポーランド人とユダヤ人の両親たちは連行されてしまう。
ウクライナ人の母であり歌の先生でもあるソフィアは、残されたポーランド人の娘テレサ、
ユダヤ人の娘ディナを、自分の娘ヤロスラワと分け隔てなく守り通し、生き抜くことを誓う。
 第2次世界大戦下、ソ連やドイツ・ナチスにより占領され続けたある地方で
、同じアパートに住んでいたウクライナ人、ユダヤ人、ポーランド人の3家族の民族を超えた愛と、ウクライナの歌<キャロル・オブ・ザベル>に込められた希望を描くヒューマン・ドラマ。
 クリスマスキャロルとして有名な<キャロル・オブ・ザ・ベル>は、
ウクライナで古くから歌い継がれている民謡<シェドリック>を編曲したもので、

映画「ホーム・アローン」(90)内で歌われて世界中で知られるようになった。
この歌は「ウクライナ語、ウクライナ文化が存在している」という明確な証として今も歌い継がれている。
現在もキーウに住み、子どもを持つ母親でもあるオレシア・モルグレッツ=イサイェンコ監督が、2022年のロシアのウクライナ侵攻より前に、本作を作り上げた。

★歌が上手いウクライナ人の家の女の子を演じるポリナ・グロモヴァは、2011年、ウクライナ・キーウ生まれ。
ロシアによるウクライナの本格的な侵略が始まって以来、ポーランド・ワルシャワへ避難している。
最後はソ連の悪行が描かれるあたり、昨今の政情を反映しているのかと思ったが、既に2021年には撮り終えていたそうで、ロシアのウクライナ侵略を意識して撮ったとかではないそうだ。

ここに歌のシーンあり

映画の中で小さな女の子が歌うのは、少年合唱団が歌うのとちょっと違う。
映画の方が、ウクライナ民謡的な内容だった。
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Last updated  2023.07.14 13:14:54
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