テーマ:環境問題、環境保護(200)
カテゴリ:環境問題
市民から反対の声が上がっているのに、無視をして、3000本もの樹木を伐採しようとしている東京都。
そんな東京・明治神宮外苑の再開発に対して 「遺産危機警告(ヘリテージアラート)」を出したイコモスの専門家らが9月15日、記者会見を開き問題点を語った。 公園に高層ビルを建てるという計画=「開発」=進歩的という日本の常識は 世界から見れば大きく間違った非常識なことだといえる。 専門家有志が要請書で指摘しているのは、再開発を巡る次の9つの問題点だ。 ・緑地の一部が破壊される。 ・風致地区制度をないがしろにした計画である。 ・歴史的価値のある建築物が失われる。 ・都市防災拠点が縮小する。 ・公園まちづくり制度を誤用している。 ・都市公園区域に超高層ビルが建設される。 ・環境影響評価の進め方に問題がある。 ・膨大なCO2が排出される。 ■【5分でわかる】神宮外苑の再開発、何が問題になっているの?知っておきたい5つのこと■ ■神宮外苑の再開発では、■ 3.4ヘクタールを都市計画公園の指定から除外し、そのエリアに高層ビルを建築。 さらに、神宮球場と秩父宮ラグビー場を取り壊し、場所を入れ替えて新設する。 それに伴い、神宮外苑の3000本もの低木や100年の歴史ある樹木が伐採される。 世界イコモス国際学術委員会・文化的景観委員長・ブラベック氏は、 公園に高層ビルを建てるという計画を伝えられた時、「全員がショックを受けた」と語った。 「東京のような世界の主要都市で、こういう開発が行われるというのは聞いたことがありません。 そもそも都市の公園は大きく不足しています。 その公園の土地を、再開発事業に回すという事例は知りません」 都市の公園は、人々の憩いの場であると同時に、ヒートアイランド現象を抑える効果や、 豊かな生態系の維持、災害発生時の避難場所など、さまざまな機能をあわせ持つ。 イコモスはヘリテージアラートで、市民との適切な対話がないままに再開発計画が進められている点も問題視している。 ブラベック氏は「民主主義社会では意思決定に一般市民が参加するものだ」と指摘。 神宮外苑は、約100年前に市民からの献金や献木、ボランティア活動によって作られた。 ブラベック氏はこの歴史的背景について 「市民が資金を持ち寄り、時間と労力をかけて作り上げた公園はまったくないとは言いませんが、異例だと思います。 特にこれほど規模の大都市の公園が、そのような形で作られたというのは非常に珍しい」とその価値を評価。 「そこで再開発をすれば、公園の物理的な遺産だけではなく市民の努力も失わることになり、膨大な遺産としての価値の喪失になる」と述べた。 ▲海外では、これでもかというほど美しい緑地がある。▼ ■湖水地方■ ▲写真は、イギリスの湖水地方。 これらの緑は「ナショナルトラスト」という団体が守っている。 日本の自治体は、守るどころか率先して緑の破壊をしている。 日本の常識は世界の非常識だ。 人類が目指すべきSDGsの反対を堂々と行う東京都は、何を考えているのだ!!! にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.09.19 21:28:29
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