テーマ:映画館で観た映画(8573)
カテゴリ:映画
■動画《童年往事》■ 戦後、台湾の暮らし 1948年に広東省から台湾に渡ってきた少年 阿孝(アハ)とその家族。 しかし父親は気候があわずにやがて死去、一方の祖母は大陸の生活が忘れられず、 阿孝(アハ)の手を引いて歩いて中国に戻ろうとする。 やがて高校生になった 阿孝(アハ)は悪ガキとして家族の手を焼かせるが、想いをよせる真面目な女友達にも刺激され、心を入れ替え大学進学を目指すのだが…。 「坊やの人形」をへて、ホウ・シャオシェンの作風がひとつの完成を見た作品として、「恋恋風塵」とともに80年代を代表する一本。 監督自身の青少年時代が色濃く反映された、半自伝的ドラマである。 1950年代の少年が10歳前後から物語が始まる。 日本でいえば、昭和30年代。 8人家族(?)のアハ少年の住む家は、狭いけれども家電が無い時代ですっきりとしている。 私も同時代に生きたので良くわかるが、やはり日本と台湾は違う。 アハの家は、竹のベッド(病弱なお父さん用)、竹の本棚、竹の椅子・・・。 竹の家具が出てきて、あのベッドが欲しいなどと思いながら映画を見ていた。 後で分かるのだが、竹の家具を買ったのは安いから。 大陸生まれ大陸育ちの父は、台湾に長くいるつもりはなかったので、安くて処分しやすい家具として竹の家具を選んだそうだ。 ★おばあさんの着ている服がよかった。 黒い小さなスタンドカラー、黒い短めのズボン。 これはお婆さん世代の服なのだろう。 母親はブラウスとスカートだった。 改まった時にはチャイナドレスだったけど・・・。 ★子どもは、Tシャツといっても綿か麻で作った(多分、母親が作ったのだろう)Tシャツ風のシャツ。 ★10年くらいの間に、お父さん、お母さん、お婆さんと3人が死ぬ。 登場人物にたくさんの死が訪れるが、メロドラマ的映画とは異なり、 客観的距離感を保った描写で、静かな感動を呼び起こす。 お父さんの死んだときは、お母さんが号泣して大変だった。 弱いお父さんと結婚して苦労をしただろうにホッとしたとは思わないんだなと感心した。 ★お母さんが死んだとき、大泣きしていたアハ。 みんな白い半袖シャツに喪章をまいていた。 通夜の客が「死者と猫」の話で盛り上げっていた。 お母さんは、クリスチャンだったので、葬儀には「きよしこの夜」が歌われていた。 ★お婆さんの亡くなったときは、子ども達だけだった。 思えば、お婆さん、アハの子どもの時から少しボケていて、何回も道に迷っていた。 お婆さん役の女優さん、助演女優賞を受賞している。 ★家に風呂はなく、みんなシャワー感覚で体を洗っていた。 戦後8年くらいから10年あまりの台湾の暮らしを描いて、この映画、今年のベスト10入り決定!! にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.09.27 13:42:24
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