テーマ:読書備忘録(1394)
カテゴリ:里山・歳時記
■満願寺稲架木(はさぎ)並木■ 稲架木は、稲架場にたも木やハンノキを植えて、稲の乾燥に利用する新潟県特有のものです。 満願寺の稲架木並木は、昭和18(1943)年から20(1945)年にかけて同地区の水田約250ヘクタ-ルを区画整理したときに26軒の関係農家が協力して各地の稲架木をこの農道へ移植したものです。 農業の機械化が進み、籾(もみ)の機械乾燥が広く普及して県内各地の稲架場が次々と姿を消していく中で、同地区は種籾採取の指定を受け、良質の種籾を取るために自然乾燥に必要な稲架場として残されました。 指定が解除された後も、所有者と農家組合が協力して稲架木の保存に努め、新津の風物詩として今日にいたっています。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「街道をゆく24 近江・奈良散歩」より 司馬遼太郎。 (略)どの田のあぜにも、榛(はん)の冬木がならんでいる。 稲架けをするために田のあぜにうえられた榛の木の風景は越後の春名山城のふもとの野で見られるし、昔は日本の各地でそうだったように思われるが、いまは近江特有の水田風景だといっていい。 ときに榛の木々が腰を雪にうずめたようにならんでいる。 しかし、列車が野洲(やす)の野に三角錐をなす三上山(みかみやま)が見えるあたりまでくると、うそのように雪がなくなり、鎮守の森などのクスノキの葉がキラキラと陽に光っている。 近江という一カ国のうちに北国と南国がある。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ ■はざぎ(はさき)とは、■ 刈り取った稲を乾燥させるために田んぼに沿って植えられている木のこと。 秋になると刈り取ったばかりの稲が、このはさ木に干され、夕日に照らされ黄金色に輝きます。 秋の越後平野には、今なお、こうした昔懐かしい日本の風景が残っています。(みどり学講座) ■おしゃれ手紙:はざぎ 失われた農の風景■ 今から、30年ほど前に■みどり学講座■という講座を受け、はざぎという言葉を初めて知った。 気になっていたけれど、その後、聞いたことがなかった。 先日、司馬遼太郎の「街道をゆく24」に滋賀県にある(今はなくなったかも)ということを知り、改めて はざぎについて調べたら、なんと新潟県にある「はざぎ」の並木の写真があった。 昔の人は、この木の下の陰で弁当を食べ、落ち葉を田んぼの肥料としたのだ。 まだ残っているのだろうか。 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.11.02 01:18:10
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