テーマ:■雑学王■(728)
カテゴリ:トリビア
今年5月16日、徳島県の出羽島(でばじま)という島に行った。 ■出羽島(でばじま)■ 現在は沿岸漁業を中心に、約70人ほどの人が暮らしている小さな島。 島の家と家の間をこの地方独特のいい方で「あわえ」という。 「あわえ」という言い方をするというのを島に行く前に知っていた私は、「!!」と気が付いた。 高校時代に習った「平家物語」に次のような一文がある。 なほ扇の*あはひ*七段ばかりはあるらんとこそ見えたりけれ。 **(現代語訳)** 矢を射るには少し遠かったため、与一は馬を海へ一段ばかり乗り入れたが、 それでもまだ七段ほどあるだろうと見えた。 この「平家物語」の中にある「扇の*あはひ*」は、 沖の船の扇の的との「間」という意味。 ********** 徳島県の出羽島(でばじま)では、「家と家の間の通路」という意味で使われている。 また「あわい」が縮まって「あい」という言葉になる。 上の写真は、「あいかき」=「間掻き」という道具。(徳島県) 「間」=あい。 「あい」は、大阪では「あいさ」という言い方で古老が言うのを聞いたことがある。 他の地域でも言っていた。 ●「あいさ」で始まる方言 ●あいさ (群馬の方言) 隙間。 椅子持ってぐからあいさに入れて(椅子を持っていくから二人の座席の隙間に入れて) ●あいさ (埼玉の方言) 合間。 勤めのあいさに桑切りしたんさ(勤めをしている合間に桑切りもしたのさ) ●あいさに (奈良の方言) たまに。時々。 あいさにわしとこへも遊びにきとくんなはれ(時々、私のところにも遊びに来てください。 古い言葉は、京都で出来て、カタツムリのような遅さ(速さ)で移動して、最後は島など移動ができないところで止まるというが、納得だ。 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.11.04 22:49:44
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