テーマ:■雑学王■(728)
カテゴリ:トリビア
8月の終わりにピアノを処分。
次は、骨とう品を処分しようと私は、ネットで調べて買い取り業者に家に来てもらった。 古い者が好きで、もらったり拾ったり、たまに買ったりと高価なものではないが、骨とう品?(といえるかどうか)古道具を持っている。 それらを好きだけれど、手放すことに。 20代の若い男性がうちに来てくれて、見てくれた。 見ている最中に、 「欠けがあるものも、対象になるんですか?」と私は聞いた。 男性職員「???」 そこで私は、口の部分が少し欠けている片口を示しながら 「金継ぎなんかして、商品にするのかと思って・・・」と言うと 「金継ぎってなんですか?」と若い男性職員。 古物を見に来ていて、「金継ぎ」を知らないって・・・と私はびっくりした。 改めて金継ぎについて調べてみたらいろんなことが分かったので、ここにメモする。 古来から行われる日本の伝統工芸の一つである。 古くは金繕い(きんつくろい)とも言われた。 金継ぎを高く評価し、その知見を拡めた人物として千利休が挙げられ、 当時金継ぎにて修繕された陶磁器は、黄泉の国より蘇った物として特別な評価を与えられたとされる。 このような金継ぎの評価や、豪華絢爛さより情緒を重んじた侘び寂びを求め作為的な物より不完全な物の中に美を見出そうと取り組んでいた千利休の思想をとっても、当時禅の思想が政治や茶の湯を含めた文化、 また、金継ぎが特別視されていた認識に大きく影響していたと考えられている。 ●逸話● 豊臣秀吉が愛玩していた大井戸茶碗(銘『筒井筒』戦国の武将「筒井順慶」が興福寺の寺侍・井戸氏から譲り受け、所有したことからこの名前がついている)を小姓が割ってしまい、罰せられかけたところを、その場に居合わせた武将にして歌人の細川幽斎が 「筒井筒 五つにわれし井戸茶碗 咎(とが)をば我に負ひにけらしな」 と詠み、その後金継ぎを行い命を救ったと言われている。 その大井戸茶碗は昭和25年に重要文化財に指定され、 現在は金沢県の嵯峨家(元・侯爵家)の個人蔵となっている。 近年では、エコロジー、SDGsの観点から日本の文化・思想の一つとして、海外を中心に高く注目されており、その流れを組んだビジネス化、あるいはデジタル情報化社会の影響によって、 簡易金継ぎなどの一般人による金継ぎが盛んに行われている。 うちに買い付けに来てくれた会社は、古物・骨董より 指輪、貴金属などをメインに扱っているそうで、買い取りは古い腕時計のみだった。 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.11.23 00:10:01
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