テーマ:映画館で観た映画(8575)
カテゴリ:映画
愛を、信じる。 北欧の街ヘルシンキ。 アンサは理不尽な理由で仕事を失い、ホラッパは酒に溺れながらも、どうにか工事現場で働いている。 ある夜、カラオケバーで出会った2人は、互いの名前も知らぬまま惹かれ合う。 だが、不運な偶然と現実の過酷さが、彼らをささやかな幸福から遠ざける。 果たして2人は、無事に再会を果たし、想いを通い合わせることができるのか……? カンヌ国際映画祭審査員賞に輝いたアキ・カウリスマキのラブストーリー。 北欧の街ヘルシンキ。 理不尽な理由で仕事を失ったアンサと、酒に溺れながらも工事現場で働くホラッパはある夜、カラオケバーで出会い、互いの名も知らぬまま、惹かれ合うが……。 登場人物たちの横ではつねにロシアによるウクライナ侵攻のニュースが流れ、いま、私たちが生きる悲痛な現実を映し出そうとする意志が感じられる。 アキ・カウリスマキ映画のなかでもかつてないほどまっすぐな愛の物語となった本作は、 戦争や暴力がはびこる世の中で、それでもたったひとつの愛を信じつづける恋人たちの姿を通して、今を生きる希望を与えてくれる。 映画の中には沢山の曲が流れていた。 中でも、ラジオから「竹田の子守歌」が聞こえてきた。 「竹田の子守唄」 ♪守りもいやがる 盆から先にゃ 雪もちらつくし 子も泣くし ヘルシンキの人なのか日本人ではない発音の曲が、哀愁をおびて、この映画にピッタリ。 家にホラッパを招待し、新しい皿やカトラリーを買うアンサ。 食事の後、男が怒ってアンサの部屋を出ていく。 残ったアンサは、男の使った食器をゴミ箱に入れる。 アンサの心のうちがあらわれたシーンだった。 この映画は、底辺の孤独な中年男女を描いていて、ふたりから目が離せなかった。 この映画では、我が家の神様、ブレッソン、小津、チャップリンへ、私のいささか小さな帽子を脱いでささやかな敬意を捧げてみました。 アキ・カウリスマキ(監督) にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.01.13 01:02:32
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