テーマ:■雑学王■(728)
カテゴリ:トリビア
▲■岡山県で見た景色■ 昔から上のようなところにある家を見ると、 不便だろうな・・・と思っていた。 なんで山の下の土地に住まないのかと不思議でもあった。 30年ほど前、里山保全のために炭焼きの講座があって山の上に住む古老の講座に通った。 その時、 「なんで、山の上に住んでいるんですか?」と同じ講座に通っている人が古老に聞いた。 「そら、米や」と古老。 「下の田んぼは、米作らなあかん。 そやから、ここに住んでんねん。」 古老はこともなげに言った。 水を沢山使う稲作は山の上ではできない、ということを知っていたはずなのに、不思議に心に残っている。 水田のできる低地が一等地で、蕪やネギなどの畑作しかできない丘は三等地であった。 中世末期には、丘に住むものを「坂の者」として差別したほどである。 いまは、日本人も丘にあこがれている。 不動産会社の広告を見ればわかる。 この現象は明治後のことで、当初、「異人さんはなぜ水田もできないああいう丘に住むのか」とふしぎがったであろう。 やがて異人さん文化へのあこがれが丘について価値観を一変させた。 「街道をゆく21」司馬遼太郎 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2024.01.15 00:16:32
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