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2024.01.24
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カテゴリ:映画
バベットの晩餐会

天使の味をめしあがれ

時代は19世紀、重苦しい雲と海を背景にしたユトランドの片田舎が舞台である。
美しい姉妹であるマーチーネとフィリパは、牧師である老父と清貧な暮らしを送っている。
姉のマーチーネには地元で謹慎中の若い士官ローレンスが、また妹のフィリパには休暇中の著名なフランス人バリトン歌手アシール・パパンが求愛するが、姉妹は父に仕える道を選び、結婚することなく、清廉な人生を過ごしながら年老いていく。
やがて姉妹のもとに、パリ・コミューンによって家族を亡くしてフランスから亡命してきた女性バベットがパパンの紹介でやって来て、家政婦として働くようになる。
 映画前半は辺境の村を淡々と描写し、また後半は主人公バベットの調理と晩餐会の様子を詳細に映像化しているが、単なるグルメ映画ではなく状況描写を通して人生の幸福を表現した佳品として、批評家や映画愛好者の間では評価が高い。
88年度アカデミー外国語映画受賞作のほか、
1989年の英国映画テレビ芸術アカデミー賞BAFTA)最優秀外国語映画賞をはじめ、世界各国の映画賞で作品・監督・主演女優の賞を得た。
 原作は『愛と哀しみの果て』の作者としても知られるデンマークの作家アイザック・ディネーセン。
見どころは何といっても豪勢極まりないフランス料理のフルコース。
次々と出される美味しそうな料理の数々は、目を楽しませるだけでなく、大勢で食卓を囲むことの幸せを実感させる。
 初公開時のチラシ裏面にはバベットが用意する晩餐会のメニューが紹介されている。
「海ガメのスープ」「ロシア産キャビアのドミドフ風」
「ウズラのパイケース詰めソースペリグルディーヌ」「サラダ」「チーズ」「ラム酒入りババ」と記されており、合わせるワインは、食前酒の「アモンティヤード・シェリー」から「ヴーヴクリコ・ボンサルダン」「クロ・ド・ヴージョ」「ハイン・コニャック」と続く。
どんな料理かは映画を観てのお楽しみ。

 良い映画だった。
舞台となった19世紀後半のデンマークの寒村の貧しい暮らしがよくわかる。
質素なみなりの人々と天井の低い小さな家々。
海の近くなので魚は、干ものにしている。
それを戻して使用するらしいが、台所の様子もいい。
村にある店の中での使用人のバベットの買い物も、玉ねぎ2個、ベーコン少々とつつましく、好ましい。

また、当時の郵便事情も分かった。
まず、郵便馬車が村に一軒ある店に郵便を持ってくる。
それを受け取った店主は、おもむろに帽子をかぶり、郵便配達夫となり、家に配達するのだ。

「あなたは、お金持ちになったし、もう私たちに礼をしてくれたから、パリに帰るのでしょう?」と聞く老姉妹。
「お金は全部使ってしまいました。」とバベット。
「え?!1万フランも・・・?!
じゃあ、あなたは私たちのために貧乏になったのですか」と聞く老姉妹。

「いえ、貧しい芸術家はいません」ときっぱり、バベットは言う。
老姉妹の美しさや清貧という言葉が似合う暮らし。
そんな中でも、村の困った人たちに食事を持って回る生活。

質素な中に、豊かさを感じる心が洗われるような映画だった。
前回は■2011年に見て■今回2回目の映画。
前回見て、あまりに素晴らしかったから、原作の小説をすぐ買って読んだ。
BSでやっていたから録画している。
★1980年代の見た外国語映画賞(含むノミネート☆)
★1980年・・・見ていない。
★1981年☆泥の河
★1982年~1986年:見ていない。
★1987年:★バベットの晩餐会
★1988年:見ていない。
★1989年★ニュー・シネマ・パラダイス
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Last updated  2024.01.24 13:22:14
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