テーマ:映画館で観た映画(8573)
カテゴリ:映画
激動の20世紀、不条理な運命に翻弄された80年・・・。 それでも、彼は幸せだった。 1900年頃、オーストリアのアルプス地方。 孤児の少年アンドレアス・エッガー(イヴァン・グスタフィク)は、渓谷で暮らす遠い親戚クランツシュトッカー(アンドレアス・ルスト)の農場に引き取られる。 しかし、農場主にとって孤児は安価な働き手に過ぎず、虐げられたエッガーにとって、心の支えは老婆アーンル(マリアンヌ・ゼーゲブレヒト)の存在だけだった。 やがて成長したエッガー(シュテファン・ゴルスキー)は、アーンルが亡くなると留まる理由のなくなった農場を出て、日雇い労働者として生計を立てるようになる。 渓谷に電気と観光客をもたらすロープウェーの建設作業員として働いているとき、最愛の女性マリー(ユリア・フランツ・リヒター)と出会い、結婚。 山奥の木造小屋で、満たされた暮らしを送り始める。 しかし、幸せな時間は長くは続かなかった……。 原作であるローベルト・ゼーターラーの同名小説(新潮クレスト・ブックス)は、世界40カ国以上で翻訳され160万部以上発行、ブッカー賞最終候補にもなった作品である。 “世紀の小説”“小さな文学の奇跡”などと評された原作を忠実に、かつ美しい情景と共に視覚的に見事に映画化した本作は、激動の20世紀の中、80年にわたって暴力、戦争、貧困に耐えなければならなかったアンドレアス・エッガーの孤独な苦難の人生を描いている。 しかし、そんな名もなき男の人生の中にも幸福な瞬間と大きな愛があり、エッガーは自分の人生を受け入れ、無骨に生き抜いていく。 20世紀の初頭から、約80年間をアルプスに生きた男の一生。 運の悪い事が重なった男だ。 *主人公・エッガーは、私生児であること。 *母親が早くに亡くなったこと。 *農場を営む親戚に預けられるが、そこで家畜のように扱われ、しばしば暴力にあった。 彼が親戚の農場を出ていくのは、何歳の頃だろう。 心の支えだった祖母の死がきっかけ。 もっと早く出ればよかったのに・・・。 主人公・エッガーにも幸せだった時はある。 *マリーと知り合い結婚。 マリーを相手によく喋るエッガー。 子どもの頃、あんな仕打ちをされたのに、心には、明るさが残っていると思って思わず涙が出た。 このまま幸せが続いてほしい・・・。 この物語は、男性の生きた20世紀を描きながら、アルプス地方の20世紀を描いている。 *電気もない山の暮らし。 *移動は馬車。 *主人公のエッガー少年は、学校に行けない。 この家のお婆さんが、パン?を焼く時、文字の形にパンを作って、それで文字を覚えさせていた。 *村で、ケーブルカーを引く事業が始まった。 ケーブルカーをつけて、山に誰でも行けるようにして観光で稼ごうというものだった。 ケーブルカーを作るところを見ることが出来た。 *この頃から、ケーブルカーの事業用に車を見かけた。 *事故で沢山の人が亡くなっていたが、お墓の十字架が鉄で飾りがいっぱい!! こんなお墓、始めてみた。 *スキー客がこの地方にやってくるからとスキーリフトを作る。 村人たちは、スキーをやらないのか、 「板をはいて滑るのが流行ってる」と言っていた。 *ドイツがオーストリアを支配していたのに、ヒットラーの演説を喜んで聞く村人たち。 *後半、バスが出てくる。 卵の黄身のような色で、上の部分が黒。 こじんまりした可愛らしいバスだった。 この映画、本当に見てよかった・・・。 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.07.18 00:01:06
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