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カテゴリ:映画
壊れても、繋がっているもの 母を亡くし、独りぼっちになった12歳の少女ジョージー(ローラ・キャンベル)は、ロンドン郊外のアパートで、独り暮らしを送りながら、親友アリ(アリ・ウズン)と盗んだ自転車を転売して日銭を稼ぎ、逞しく生き抜いていた。 だがその一方では、母が遺したホームビデオを再生して孤独と哀しみを耐え忍ぶ日々。 そんなジョージーの前に突然、行方知れずだった父ジェイソン(ハリス・ディキンソン)が現れる。 “母親を亡くしたお前に会いに来た”と告げるジェイソンだが、 “12年間一度も会いに来なかったくせに”とジョージーは複雑な気持ちを打ち明ける。 お互い別々に過ごした年月を埋めるように、2人はぎこちなくも、共に時間を紡いでいくが……。 サンダンス映画祭2023で、ワールドシネマドラマ部門審査員大賞に輝いた人間ドラマ。 母を亡くし、一人で生きる12歳の少女ジョージーの前に突然、音信不通だった父ジェイソンが現れる。空白の時間を埋めるように、2人はぎこちない共同生活を始めるが……。 出演は、本作でスクリーンデビューを果たしたローラ・キャンベル、「逆転のトライアングル」のハリス・ディキンソン。 監督は、これが長編デビュー作となる新鋭シャーロット・リーガン。 主人公、12歳の少女ジョージー(ローラ・キャンベル)は、自転車を盗む。 いつも同じ服ばかり、それも自分の体に合わないダブダブのユニホームみたいな服。 自転車を盗むなんて、いたずらにしては、たちが悪すぎる。 12歳なんて、おしゃれがしたい時なのに、なんでいつも同じ服ばかり着るの? なんの知識もなく見たので、そんなことを思いながら見た。 自転車を盗みのは、生きていくためなんだ・・・。 お母さんは、死んで、お父さんは、彼女が小さい頃に家を出て行ったまま。 じゃあ、養護施設に行けばいい。 彼女がそれをしないのは、その家が母親との思い出に溢れた家だから。 サイズの合わない服を毎日着ているのも、母親との繋がりから。 彼女は、母親の思い出と共に、これまで通り、この家で生きていたかった。 そんな彼女のもとにある日突然、父だと名乗る金髪の男ジェイソンが現れる。 母を捨てて育児から逃げた父を許せず、拒絶するジョージー。 生活を変えられるのが困るのだ。 背伸びする少女と成長しない男。 同じ目線だから繋がれた2人のわんぱくな営みが、悲しみに染まった世界の色を塗り替えていく。 生きている限り喪失と決別することはできないけど、それでもまた新しい宝物は増えていくんだろう。 アパートのカラフルな色使いを見て、イギリスには、こんなアパート?があるんだ・・・と思ったけれど、 「ロケ地を見た瞬間に、壁を塗って明るい色合いにしようと考えた。」とリーガン監督。 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.07.18 00:01:24
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