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カテゴリ:映画
私の愛を見つけてください。 新連載のスタートが控えている人気小説家の津島耀(青柳翔)はスランプに陥り、原稿用紙は白紙のまま時間だけが過ぎてゆく。 母に棄てられ、厳格なクリスチャンの父を自死で亡くして心に傷を負っている少女あやめ(大坪あきほ)は、過干渉の叔母に育てられ、島の工場で働きながら変化のない日々を送っていた。 ある日、外国人の同僚から依頼され、あやめは1通のラブレターを書く。 「私の愛を見つけてください」。 その手紙を偶然目にしたのは、津島だった。 出会うはずのない2つの人生が交錯したその先に、楽園は見つかるのだろう 穏やかな海を望む静かな町で、流れ着いた言葉が楽園の門をひらく。 スランプに陥った小説家がある一通のラブレターを偶然目にしたことで、出会うはずのなかった2つの人生が交差していくヒューマンドラマ。 人間存在の不条理、愛とは何か、家族とは何かをテーマに描く。 母親に棄てられ、最愛の父の自死に傷ついた少女あやめを演じるのは映画初出演にして初主演を射止めた大坪あきほ。 苦悩する人気小説家・津島耀に青柳翔(劇団 EXILE)。 キリスト教信者で心優しいあやめの父に忍成修吾、津島を支える女性編集者に三戸なつめ、呉服屋を経営するあやめの叔母に有森也実。 監督は「アジアの純真」(2011)「たとえば檸檬」(2012)「いぬむこいり」(2017)「天上の花」(2022)の片嶋一貴。 「たとえば檸檬」で脚本に携わった吉川次郎と久々にタッグを組み、登場人物が抱える孤独を炙り出す。 ★映画メモ★ この映画、幸せでない人ばかりが出てくる。 ★主人公の少女あやめ(大坪あきほ) 母親が家を出て、父親が自殺、叔母に育てられている。 思春期になって、どうにもやるせない気分を性的な冒険に逃げ、それを父親に告白。 敬虔なクリスチャンの父親は、激しく動揺し、自殺。 父親の自殺の原因のひとつは、あやめにある。 幼い頃の母親の家では辛かっただろう。 思春期の気持ちも分からなくもない。 しかしそれを何とか我慢して、乗り越えなければ・・・。 ★小説家・津島耀(青柳翔)スランプに陥った小説家。 私は、小説家や漫画家になる人は、溢れるアイデアがある人でないといけないと思っている。 はじめて書いた小説がたまたまいい出来で、それで小説家になる人がいるが、後が続かない。 スランプなどという言葉で書けないことをあらわしているが、スランプではなく、才能がないのだろう。 才能の無い人が小説家になったら不幸になる。 漫画家・手塚治虫は、死ぬ間際まで漫画を描いていて、最後は、背景も描いていない状態でもなお描いていた。 「アイデアは売るほどあるんだけど・・・」と病床にあって言っていたそうだ。 昭和を代表する作家・松本清張は、書きすぎて、腕が痛くなり、口述筆記で作品を作っていたそうだ。 ★自殺した父親。 敬虔なキリスト教信者。 医療施設がなかったりした時代だったら、神や仏にすがるのも分かるが、なぜ今の時代に宗教なのか? また、キリスト教では、自殺は禁止されているんじゃなかったのかな・・・? ★家庭を棄てた母親。 突然、家を出ていくのは、なぜ? 夫に不満があるなら、はっきりと言って、離婚して出ていくべきだろう。 なんか、後味が悪い。 不可解なことも沢山ある。 少女・あやめの同僚の女性は、外国人。 彼女は、なぜあかりにラブレターの代筆を頼んだのか? なんか、彼女は頼まれたっぽいのだけれど、頼んだ人は、何の目的があったのだろう? そのラブレターを小説家の津島耀(青柳翔)になぜ送ったのだろう? 少女あやめを演じる大坪あきほの顔が淋しい系で魅かれた。 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2024.09.21 00:36:19
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