テーマ:映画館で観た映画(8573)
カテゴリ:映画
いつもどうりで? いつもどうりで。 台中の下町で40年にわたり理髪店を営む店主のアールイ(ルー・シャオフェン)。 今日も、いつものように店に立ち、常連客を相手にハサミの音を響かせている。 息子の卒業式に出席するために整髪にやって来る紳士、夢枕に立った亡き妻に「髪は黒いほうが良い」と言われ、初めて白髪染めにやって来る老人、親に内緒で流行りのヘアスタイルにして欲しいと懇願する中学生……、時が止まったように見える店も、泣いたり笑ったり忙しい。 3人の子どもたちは、すでにそれぞれの道を歩んでいるが、アールイの心配は尽きない。 台北でスタイリストをする長女シン(アニー・チェン)、街のヘアサロンで美容師をする次女リン(ファン・ジーヨウ)、一攫千金を夢見て定職に就かぬままの長男ナン(シー・ミンシュアイ)。 皆、実家の店にはなかなか顔を見せず、頼りになるのは、近くで自動車修理店を営む次女の別れた夫チュアン(フー・モンボー)だけ。 そんなある日、アールイは店に「本日公休」の札を掲げ、愛用の理容道具を携えて、古びた愛車で出発する。 偶然実家を訪れたシンは、母が店を休んでいる理由をナンやリンに聞くが、誰も知らない。 スマホは食卓に置きっぱなしで連絡も取れず、3人は母を案じていた。 その頃アールイは、遠くの町に住む常連客が病床にあると聞き、出張散髪に向かっている途中で……。 ★フー・ティエンユー監督が、自身の母をモデルに、台湾中部の町・台中にある実家の理髪店で撮影した。 理髪店は2階建てで、二階のベランダに植えている木に南国っぽい花が咲いていて綺麗だった。 ★都会には、沢山の理髪店があって、値段や家からの距離、美容師との相性などでいくらでも変えることが出来る。 しかし田舎だと、決まった所に行く。 行けば、誰かが来ていて、話をする。 この理髪店は、髪の毛を切るだけのところにあらず。 常連さんが集うみんなのサロンになっている。 変わらないハサミの音、シャボンの香り、 ここは、アールイさんのちいさな理髪店。 そしてみんなの憩いの場所だ。 ★台湾、いいなと思う映画だった。 ★この映画を観たのは、大阪市心斎橋のアメリカ村にあるシネマート心斎橋。 2024年10月24日(木)をもって閉館する。 アジア映画に特化した映画館で、閉館するのがとても残念だ・・・。 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.09.24 22:35:11
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