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2024.10.14
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テーマ:■雑学王■(728)
カテゴリ:トリビア
 「宮参り」とは赤ちゃんが無事生まれた報告と、今後の健やかな成長とご加護をその土地の氏神様に祈る行事。

関西では、男子赤子の額に「大」、女子赤子の額に「小」の文字を赤い色で書く風習がある。

大阪で暮らすようになってから知ったことだ。
なぜ、このように「大」の文字を書くのかを何度か調べたが、納得いく答えがなかった。
ところが、先日、「清張さんと司馬さん」という本を読んだとき、はたと気が付いた。
■古代史家としての清張さん■

新説には、たとえば「男子は大小と無く皆 鯨面文身(げいめんぶんしん)す」と「魏志」にあります。
従来の説では、「大小」を大人も子供も顔や身体にイレズミをする、ということでした。

清張さんは大笑いするのです。
どんな未開社会だって子供にイレズミをするところがあるものか。
鯨面文身は、成人になったしるしに決まっている。
ここは「大人も下戸も」と解釈すべきなのである。

上層の人もイレズミをしている。
ただし、その紋様には尊卑貴賤の区別はあったであろうが、というわけです。


「鯨面」とは顔面のタトゥー、「文身」は身体のタトゥーを意味する。
 わかりやすくいうと

「魏志」にある「男子は大小と無く皆 鯨面文身(げいめんぶんしん)す」の解釈。
「大」も「小」も顔や身体にイレズミをしている。
この「大」は、身分の高いもの、
「小」は、身分の低い者という意味で、決して、大人も子供のではないと清張は言った。


おおまかにいうとそんな感じ。
 そこで私は、ピンときた!!
お宮参りの際に、赤子に「大」や「小」を書く理由を。

今と違って昔は、乳児死亡率の高かった時代の宮参りの際、
「この子は、もう、大きくなっています。
ほら、額に「大」の字があるでしょう。
だから乳児ではありません。
ですから、神様、この子の命は、とらないで下さい」ということで、額に大人の印「大」を書いたのではないだろうか・・・。

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Last updated  2024.10.14 00:35:21
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