テーマ:国内旅行について(2619)
カテゴリ:国内旅行
■2024.10.19(土)-2雨 雨の中、酒田市にやってきた。 酒田市を案内してくれるのは、酒田市が大好きなガイドさん。 他府県で 「酒田ってどこ?」といわれてガッカリ。 そこで、酒田のことを知ってもらおうと思ったのがガイドになったきっかけだと話てくれた。 酒田市は、北前船で栄えた港町。 「本間様には及びもないが せめてなりたや殿様に」 江戸時代に出羽庄内地方では、そんな俗謡が歌われました。 本間様とは酒田の豪商ですが、商人にはとてもなれないが、せめて大名になりたいというところに、当時の本間家の繁栄ぶりをしのぶことができるでしょう。 宝暦6年(1756)、酒田地方に大災害が起こると、本田光丘(みつおか)は窮民救済のために米100俵を供出。 庄内藩主・酒井忠寄(ただより)はこれを賞しました。 この時、光丘23歳。 宝暦8年(1758)には酒田の西浜に防砂林をつくります。 今風にいえば商売で得た利益を地域に還元し、公共事業を行なうようなものでした。 この時、光丘は26歳。 その他、数々の行いは、米沢藩主・上杉鷹山の知るところとなり、鷹山に請われて、米沢藩の財政再建策にも大きく貢献しました。 光丘の考え方は、鷹山の考え方と符合していたといわれます。 ▲1768(明和5)年、本間家3代光丘が藩主酒井家のため、幕府巡見使用宿舎として建造した、旗本二千石格式の長屋門構えの武家屋敷です。 ▲庭も大名庭園のような広さ。▼ 池のヌシのような鯉。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 次にガイドさんが案内してくれたのが、日和山。 昔の港町には、日和山から天気を見て次の日の日程を決めることになっていた。 今は、テレビやネットで天気を知ることができるので、市民の公園になっている。 手前に酒田港が見えて、向こうに最上川。 右はしに日本海が見えた。 山形に40日余り漂泊し、そのうち酒田に9泊した松尾芭蕉。 杖に網代笠を持ち、ずだ袋を方に下げ草履を履いての旅で、46才の芭蕉はとても健脚だったそうです。 暑き日を海にいれたり最上川 芭蕉(奥の細道より) ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 最期にガイドさんが案内してくれたのは、 米どころ庄内のシンボル山居(さんきょ)倉庫。 1893(明治26)年に建てられた米保管倉庫です。 米の積出港として賑わった酒田の歴史を今に伝え、 NHK朝の連続テレビ小説「おしん」のロケーション舞台にもなりました。 白壁、土蔵づくり9棟からなる倉庫の米の収容能力は10,800トン(18万俵)。 日本海からの西風と夏の高温防止のために背後にケヤキ並木を配し、 内部の湿気防止には二重屋根にするなど、 自然を利用した先人の知恵が生かされた低温倉庫として、現役の農業倉庫でした。 2022(令和4)年9月に129年の米倉庫としての役割を終えています。 樹齢150年以上のケヤキ35本の連なるケヤキ並木の色合いは、季節とともに変わり見る人を魅了します。 ※2021(令和3)年3月26日、国指定史跡に認定されました。 山居(さんきょ)倉庫のあるところは、川の中州。 ここなら、もらい火事もないだろうということ。 どこまでも考え抜かれた山居倉庫である。 夕食は、ガスト。 この日、私のスマホがうんともすんとも言わなくなった。 ( ;∀;) ●13208歩 10/16(水)■越後・東北南部行:出発/新潟を地形と歴史を感じながら歩く■ 10/16(水)-2■新潟市:日和山/花街■ 10/17(木)-1■新潟県・新発田市:清水園/足軽長屋他■ 10/17-2(木)-2■新発田市・新発田城/村上市・鮭オシのまち■ 10/18-1(金)■村上市・笹川流れ■ 10/18-2■鼠ヶ関を探せ/クラゲの水族館/鶴岡カソリック教会■ 10/19-1■山形県・鶴岡市:城址公園/丙申堂・/酒田市:土門拳記念館■ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.11.18 00:21:00
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