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臨床の現場より

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カテゴリ:診療
 月曜日、head&neckは初診担当なので、外来終了時間の予想が付かないため、自分の手術は入れていません。時間が空けば主に部下の手術の監督役です。これまで、色んなタイプの先輩医師に手術を教わりましたが、大きく分けると次の2通りです。
 (1)「とにかく見て覚えろ。技術は教わるものでなく盗むものだ。」
 (2)「出来るところまでやれ。ただし最初は教えるとおりに手を動かせ。」
今の部長は(1)です。以前に大変世話になった上司は(2)でした。どちらもそれなりの理屈があり、下に付いてやりやすいのは個人の資質に因るでしょう。自分自身は(2)のタイプの上司に基礎を教わったので、自然に教え方も2.の様になってしまっています。独特の手術を鮮やかに行う医師は(1)のタイプが多いようです。
 不思議なもので、外科系の医師をやりこんで10年ほどたつと、どの科の医師も少しずつ自分自身のやり方が出来上がってきます。定型的な手術はもちろん、結構きわどい手術もある程度得意なやり方で行けばそこそこの出来になる事が多いのです。もちろん、糸の結び方、針の通し方、組織の分け方等、基礎的なところは若いうちにしっかりと覚えなければスタイルは構築できませんから、いま部下に教えるところはどうしても基礎にうるさくなります。出来上がってきた医師には、質問されたときにアドバイスする程度です。
 たまに「これは別格だ」と感じるほど手術の上手い先生にお目にかかることがあると、いまでも熱中して見入ってしまうことはあります。ちょうどサッカーのトッププレイヤーのプレイをうっとりと眺めるのに似ています。逆に、若い先生が自分の手術をじっくり見てくれると確かな手ごたえを感じます。部下の手術を見ると、過去の自分の失敗を思い起こします。
 
 もっと、もっと上手に治したい。いつもそんなことを考えながら手術を教え、手術をするのでした。





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最終更新日  2007.10.15 21:50:18
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