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臨床の現場より

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カテゴリ:診療
 近年、あちこちの病院に癌の全身検査のためのPETという診断機器が導入されています。head&neckの病院にもPET-CTがありますが、癌と診断された患者さんの全身をくまなく診て、病期を決めるのに重宝しています。上の写真は、ある術後患者さんの肺尖部転移です。(さすがにそのまま使うのはいけないので、多少細工してあります)
 医療関係者でない方には、具体的にはよくわからないと思いますので、簡単に説明しましょう。たとえば、10年前。舌癌の患者さんが受診されたとします。舌の病巣から組織を採取して、それが癌とわかったならば、治療のために癌がどのくらい進行して、転移があるかどうかを調べる必要があります。肺や肝臓に転移があれば手術はできませんし、頚部に転移があるかどうかで手術方法が変わってきます。そんなわけで、その頃必要な検査は、ざっと並べるだけで頚部胸部CT、ガリウムシンチ、胃カメラ、大腸カメラ、腹部エコー・・・。患者さんも大変です。
 PET-CTは全身をCTでスキャンし、それにPETでの画像を重ね合わせます。PETは、簡単に言うと癌に集まりやすい薬を注射して、それを撮影する技術ですから、コンピューターでCTと組み合わせることによって直感的にわかりやすい画像ができあがります。肉体的にも、経済的にも患者、医療者ともに負担が少ないのです。
 どんな検査でも落とし穴はあります。検出できない小さな癌も存在するのです。そういうものに対しては、やはりターゲットを絞った別の検査が必要に成ってきます。それでも、やはりPET-CTの出現は劇的で、思わぬ病巣を見つけたことは何度もありました。

 テクノロジーの発展は、確かに医療に貢献すると感じるのでした。

 





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最終更新日  2007.11.06 15:04:07
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