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カテゴリ:診療
日々の診療のなか、患者さんからきついことを言われることも、やさしい言葉をかけられることもあります。外来でいつまでも印象に残るうれしい一言はこんな感じです。
「先生お休みあるの?私2時間待っていたけど一回も外に出てこなかったから仕事しっぱなしでしょ?」と、めまいで通院中の67歳女性。 「先生にやめられちゃ困るよ。」と、中咽頭癌の術後でフォロー中の52歳男性。 「おかげで3年寿命が延びたよ」と、副鼻腔癌術後の69歳女性。 「せんせいありがとうよくねむれるようになったよ」とアデノイド術後の5歳男児の手紙。 「うれしいなあ、鼻がなおった」と、蓄膿術後の49歳男性。 「先生に任せてよかった」と甲状腺癌術後6年、妊娠された37歳女性 その他にも、たくさんの患者さんの言葉をおぼえています。 こんな何気ない一言が、我々医師が崩壊する医療現場から逃げ出さずに踏みとどまっている原動力となるのです。崇めて欲しいと思って医師をやっているわけではありませんが、患者さんの感謝には、それ以上の情熱と注意力をもって答えるべきだと思っています。それは、医師としてというよりは、一人の人間として当たり前のことです。 明日は腫瘍専門外来。またがんばってしまうのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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