|
カテゴリ:診療
今年ももうすぐ終わりです。とはいえ、head&neck自身は12月31日まで仕事はありますが。
病院も年末年始は、通常外来と手術室が休みになります。したがって外来業務と予定手術がなくなるわけで、入院患者さんも減少します。そうは言っても、どうしても退院できない方や、緊急入院、手術の方がいますから、仕事はゼロにはなりません。病院の勤務医なら結局呼び出されて仕事をしたという経験が必ずあるはずです。ふと気になって1月1日に病院で仕事をしていた確率を出してみたら約70%でした。まあ、患者さんが来る以上仕方ないと割り切っています。個人的には、長い休みがあると、その前後が却って調整がしんどくなるので、飛び石連休みたいな感じのほうが身体は楽な気もしています。 年末年始が6日間あると、ほぼ確実に待機と当直が廻ってきます。一般的に、休みの終わり際のほうがしんどいようです。休み前には、通院中の外来患者さんには充分な準備をしたり、具合の悪い方は上記のごとく入院していますから、年末はあまり患者さんは来院しません。12月31日、1月1日に受診する患者さんは相当具合の悪い方ばかりで、文句なし。早く病院に来て良かったねという感じですが、数は少ないようです。大晦日、お正月と我慢して、2日、3日になって病院に押し寄せる感があります。 普段の当直と違うのは、皆さん非常に申し訳ないという表情をされていることです。年末年始は休みで当たり前ということが日本人には常識として広まっていますから、病院も休みだと思われている方が多いのでしょう。 「お休み中に申し訳ない」 「大変ですね、休みなのに」 などと言ってくださる患者さんが多い気がします。 そう考えると、普段の病院に対するクレームは、マスコミが作り上げた「医者はいつでも患者を診るのが当たり前」という洗脳に支配されているのかもしれません。お正月という、日本の伝統的行事の時期にはその洗脳が多少薄らぐのでしょう。 医療崩壊が叫ばれ、モラルの低下が言われていますが、それでもそんな年末年始の一言に日本人の気遣いを感じるのでした お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.12.27 20:45:59
コメント(0) | コメントを書く |