本日は病棟の新年会でした。6年間勤めた病棟婦長(本来は師長といっていますが、婦長のほうがわかりやすいのであえてこう書きます)さんが異動になるので、その送別会もかねて総勢40名と大所帯の飲み会です。
看護師という職業は3Kと言われて久しいのですが、確かにきつい現場で、看護学校を卒業し、新人ナースとして病棟に入ってきて、5年もたつと半数がいなくなります。やめてゆく理由は様々です。結婚、妊娠、転職、etc.…10年たって看護職にある人は少数派です。婦長さんはうちの部長と同い年、独身です。勿論、家庭を持っても立派に仕事をしているベテランナースも大勢いますが、婦長さんの独身・離婚率は比較的高めです。彼女たちに欠陥があるわけでなく、おそらくは仕事の厳しさと家庭の両立が今の日本では難しいことが原因でしょう。
ともあれ、職場で世話になった部下は医師よりずっと多いわけで、会は盛況でした。医師、看護師という職種の違いはあっても、共に働いた仲間としては異動されるのは何となくさびしいものです。普段は厳しい顔を見せることが多い婦長さんも、こういう飲み会では柔らかな雰囲気に囲まれて別人のように見えます。そう考えると、医療現場で働く人々が、職場ではいかに気を張り詰めているかということに思いあたります。
皆が柔らかな顔をみせながら働ける医療現場になる日はくるのだろうか?と思ったりするのでした。
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