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臨床の現場より

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カテゴリ:診療
 外科系の医師の仕事で最も習得に時間がかかるのが手術です。科によって差はありますが、一人前になるのにはかなりの時間を要します。よく職人の技にたとえられますが、まさに手作業で、ある程度出来上がった外科医の手術には独特のリズムとテンポがあり、専門外の人間の傍目にも鮮やかに見えるものです。手術が上手か下手かはある程度生まれもった才能になりますから、外科系医師になる人間はもともと器用な人が多い傾向にあります。しかし、ただ器用なだけでは駄目で、解剖学的知識、生体内の組織の扱い方、道具の持ち方、助手との連携等、すべてが絡み合って手術が進められていくのです。
 若い頃憧れて見ていた先輩医師の手術をどんどん覚えてゆく過程で、自分の癖ややり方、オリジナリティーが出てきます。自分自身は、大体9年目くらいの時からそういう傾向に気づきました。昔、手術の基礎から教えてくれた上司曰く、「外科医の一番上手な時期は30代半ばから50歳くらいまでで、その後は少しずつ下り坂になるよ」とおっしゃっていました。(そういうご本人は50歳を超えてまだまだ現役ですが)勿論、個人差もありますし、手術の分野によって違いがあります。例えば顕微鏡を使える手術では、視力の衰えを顕微鏡がカバーしてくれますから、70代でもガンガン手術をしている先生もいらっしゃいます。ただ、長時間かかる手術となると、やはり体力のあるうちが華で、7時間、8時間連続で手術するという持続力は失われていくのかもしれません。もしこれを読んでいる外科医の先生がいるとしたら、とにかく35歳くらいまでに昇れるだけ昇っておくことをお勧めします。それを超えてからは技術としてはあまり飛躍的に身につくものではありません。どこまで高みに昇れるかでその後の技術者としての方向性が決まってしまうのです。

 前出の先生の言葉を信じると、head&neckは今まさに旬のさなかにいるということになりそうですが、いずれ自分が年をとった時に、後輩の手術を見てどう感じるのか、どれだけ後輩医師を育て上げられるのかということに思いをはせることがあります。head&neckの考えとしては、自分が教えた技術で、その医者が患者さんを治せば、それは自分が治したのと同じことだと思っているのでした。

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最終更新日  2008.01.13 20:22:42
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