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臨床の現場より

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カテゴリ:日々のこと
 早いもので、今年も新人さんがやってくる季節です。どの職場でも新入職員に加え、配置換えなどで、これまでと少し違った環境になっていることと思います。
 head&neckの病院には、およそ50人の新任医師がやって来ました。内訳は、前期研修医12名、後期研修医20名、その他が20名です。この3月で約30人の医師が病院を去りましたが、それまでにぽつぽつ退職した医師が10名ほどいるので、昨年の同時期に比べて10名ほど増えたことになります。
 ここ数年の傾向として、4月に就職してくるのは、大学医局と関係なく各自で当院に応募して採用になった医師が多く、年度中途で退職するのは大学医局人事で当院にやってきた医師が多いようです。つまり、病院全体から考えると、大学医局所属の医師が減って病院が独自に確保している医師数が増加しています。このことは、当院が大学医局の人事支配から徐々に脱却しつつあることを意味しています。
 市中病院と大学医局の関係は現在過渡期にあります。5年前の新臨床研修医制度施行前までは、9割近くの総合病院が、医師の確保を大学医局に頼っていました。医師の移動等の人事の権限は大学医局にあるので、力関係としては大学医局のほうが市中病院よりも強く、これは大きな病院でも例外ではありませんでした。むしろ、大病院は大量の医師を確保しなければならないため、必要以上に大学医局の顔色をうかがわざるを得なかった面は否めません。現在は、研修医が自分で病院を選び、初期研修終了後の就職先を病院の質をみて選ぶことができるので、若手の医師が大きな市中病院に集まってくる状態になりつつあります。すると、実力のある病院は医師を吸い寄せているという見方もできるので、こういう病院を「マグネットホスピタル」と呼びます。
 もちろん、マグネットホスピタルにも大学医局から派遣されてきた医師もおり、院内の人事系統は混乱の極みにあります。大学医局所属の医師であっても、正直、設備の整った病院に居て居心地が悪いはずもなく、医局より病院という医師も増えてきているようです。科によって、鷹揚に臨機応変に対応している医局だと病院と良い関係を保っていますが、人事の既得権益を主張しすぎる医局だと、病院と医局が反目し、これまでとは逆に病院から断られるパターンが出てきています。

次回に続くのでした。


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最終更新日  2008.04.01 11:37:22
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