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カテゴリ:診療
日本は単一民族国家ですので、患者さんは基本的に日本人がほとんどですが、それでもたまに外国の患者さんが外来にみえます。地域の特性かブラジル人が多く、次に中国人、英語圏のかたもいます。
ブラジル人に関しては、日本ではポルトガル語を話せるという人は少ないせいなのか、はたまた彼らの国民性なのか、概ね片言の日本語で症状を伝えてくれます。こちらも判りやすい日本語で話し、片言会話で何とか診察をしています。中国の人も、やはり同様でなんとか片言の日本語をしゃべってくれます。気が付けばこちらも片言の日本語になっていたりします。 ブラジル人患者「わたし、のど、いたい。たくさんね。ねつ、大きい」 ・・・ふむふむ、発熱を伴う咽頭痛ね。扁桃腺炎かな? head&neck「のど診るね。のど。あーん。わかる?」 ブラジル人患者:口あける head&neck「あー、扁桃炎ですね」 ブラジル人患者「ナニ?ワカラナイ」 head&neck「のど、赤いね。膿ある。白いところ。くすりあげる。のむとよくなる。判った?」 ブラジル人患者「ああ、ありがとね、センセー」 てな感じです。なるべく余計なこと言わない。判ることだけ言う。これ基本。 ところが、英語圏の人々。これはかたくなに英語を話します。日本に数年滞在している方でも診察は英語。head&neckは日常会話が何とかできる程度なのですが、うちの病院の当科のスタッフは皆英語が苦手らしくて、こういう患者さんは全部こちらに回ってまいります。ボクだってそんなに得意じゃないのに・・・。またまた扁桃炎のアメリカ人が受診しました。 アメリカ人患者「I have a throat pain and fever for this 3 days. Give me a diagnosis of this pain and cure me, doctor, please.」 ・・・ふむふむ、ふぃーばーと咽頭痛ね。扁桃炎かな? head&neck「れっと みー しー ゆあ すろーと。ええと、まうすおーぷん。あーん。きゃん ゆー?」 アメリカ人患者:口あける head&neck「扁桃炎だ・・」 アメリカ人患者「What?」 head&neck「すろーと、れっど。とんしらいてぃす。ぎぶ ゆー めでぃしん。ぱはっぷす ゆー ういる げっと びー うぇる。あんだすたん?」 アメリカ人患者「Oh, tonsillitis. Thank you, doctor.」 やはり余計なことは言わない(いえない)。判ることだけ言う。基本です。 ・・・・どっちもカタコトなのでした。 ←参加中、一日一回のぽちを。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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