患者さんが病院にかかるとき、医師に対してそれなりのイメージを持って受診することが多いようです。一般的なイメージといえば「眼鏡をかけ、髪は7:3。白衣にネクタイ・・」という感じでしょうか。もちろん、ある程度は共通しているとは思いますが、中にはこのイメージから大きくかけ離れてた医師も存在します。化粧の濃い女性医師、白衣の下によれよれのTシャツしか着ていない男性医師、ジーンズ、茶髪、男性の長髪、香水、無精ひげ等、医師にはあまり似つかわしくないものと思われる外見は多数あります。
head&neckが学生の頃、大学病院でのポリクリ(臨床実習)では服装、身だしなみについてかなりうるさく言われる科も多く、それなりに気をつかっていたものです。理屈としては「患者さんに不快な思いをさせる格好は控えるように」ということで、まあ確かに一理あります。それとは別に、学生の頃は知識も技量もないだけに、せめて外見くらいはビシッとしていないと医療現場では身の置き所がないように感じていたところもあります。
医師になってからも、しばらくはYシャツやネクタイを着用していました。ところが、耳鼻咽喉科と言うのは人の鼻やのどをのぞき込みます。病気のある人たちですから出血していたりして、唾液や鼻血を浴びることはしょっちゅうです。さらに外科系医師は手術室では術衣に着替えなくてはなりませんので、Yシャツにネクタイだと多少時間がかかります。そんなわけでYシャツはあきらめ、ネクタイも不潔なのでやめて、ケーシーと呼ばれるステンカラーの半袖の白衣にしました。ところがこのケーシー、丈が短く、下半身はスラックス丸出しでおまけに半袖なので腕がむき出しです。ボタンも多く羽織るのに少し手間取るので、食事の時や少し白衣を脱ぐときは長白衣の方が便利な時もあります。好みもあってhead&neckはここ数年、千葉白衣と呼ばれるステンカラーの長白衣を愛用しています。この白衣、病院支給では無く自前のものなので、たまに連続で白衣を汚したりすると洗い替えが無くなり、仕方なく病院支給の普通の白衣を着ると何となく違和感を覚えます。
本日はよもやま話をしてみたのでした。
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