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臨床の現場より

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カテゴリ:医療制度
 多忙によりなかなか更新ができませんでした。
前回のエントリで新しく耳鼻科の外来を非常勤で立ち上げる際の監修についてお話しました。多忙の原因は、この病院の立ち上げ前のトラブルです。
 日本医師会という組織がありますが、これは実質は開業医の組合です。むろん勤務医も医師会加入していますが、日常業務の忙しさと年齢の若さ等から、名前だけ籍をおいているだけの場合がほとんどです。このことは医師会の役員と言われる人たちは全て開業医で勤務医は居ないことからも判ります。
 病院での医療と、開業医での医療は質が違いますが、ある程度の範囲でオーバーラップはしています。とくに、今回のように外来のみ非常勤で新規開始となると、診療の内容は街中で個人開業している先生たちと同じ事をやるわけで、従業員を抱える事業主としては商売敵が出現することになるとあって、心穏やかではないのかもしれません。

 さて、現場の状態をやっと整え、あとは週明けの外来開始を待つばかりのこの病院の事務長に、木曜日の午後、電話が入りました。電話の主は地元の医師会のお偉いさんです。(ここからはやや創作が入っています。念のため)

偉い先生「あ~、来週から耳鼻科の外来やるんだって?」
事務長「はい、前にもご挨拶させていただきましたが、来週月曜日から週2回の非常勤となります。宜しくお願い致します。」
偉い先生「ああ、まあがんばってね。ところで、医者は誰が来るんだね?」
事務長「はい、うちの系列のA病院と、B病院から週に一度ずつお願いしています。」
偉い先生「そりゃ知ってるよ。だから誰が来るんだね!?」(ややキツめ)
事務長「は、それは・・いちおう日替わりで、向こうの都合もございますし・・」
偉い先生「ほほう、わしらに教える気はないと?」
事務長「い、いえ、そんなつもりは毛頭・・ただあちらでも少ない人数をやりくりしていただくので、色々急遽変わったりすることもございますし。。」
偉い先生「そうかね。じゃあどこの馬の骨かわからん医者が診療してるってことか?それじゃあ紹介もしにくいな!」(さらにキツめ)
事務長「いえいえ、その、あくまで概ねは決まっています。ただ個人情報もございますし・・」
偉い先生「わかった、まあいい。それで現場の責任者は誰になるんだね?」
事務長「は・・いちおうA病院のhead&neck先生が監修と統括をなさってくださってます」
偉い先生「ああ、あいつか。」
事務長「あの、なにか問題がございますでしょうか??」
偉い先生「いやいや、あいつなら顔は知ってるよ。でも最近の若造は挨拶にも来んのかね?head&neckは何か言ってなかったか??」
事務長「え。。いえその・・そうだ!今週末にできればご挨拶に伺うようなことをおっしゃっておりました。はい。」(事務長独断暴走!head&neckはそんなこと言ってないよ~)
偉い先生「ああそうかねそうかね、やっぱりな。じゃあこっちも空けておくよ。土曜日だね」(急にマイルド)
事務長「はははい。ありがとうございます。また詳細はご連絡いたします」

・・・で、事務長さん、head&neckになきついてまいりました。
 要するに、自分のなわばりに割り込んできた若造が挨拶に来ないのが気に食わないだけの様子です。別にこちらは非常勤なので困りはしませんが、無用に事を荒立てる気もありません。仕方なく、土曜日の午後にまたまた出かけて行きました。行く以上はやはり仲良くしたいですし、向こうは年長者なので気分を害しないように気をつけねばなりません。一席設けてくれるというので、こりゃーお酒になるなと覚悟しました(head&neckはお酒激弱です)。

 実際行ってみると、偉い先生たち数人がかりでの飲み会に無理やりつれこまれ話題に苦労します。しかし、こちらが下手にでて年長者にたいする礼儀を失わないように気をつけている限りはよい爺さんばかりです。こちらが彼らの縄張りをあらす気はないこと、あくまで病院としての外来に終始し、むしろ彼らの助けをしたい気持ちはあること等が伝われば、あとはそう険悪なムードになるわけもありません。
 しかし、やはりこういっては失礼ながら現在のような過酷な時代に勤務医であるhead&neckと、十年以上前に現場を離れた開業医の先生には意識の乖離は否めません。酔いつぶされて結局帰れず、翌日も付き合わされることになり閉口しました。崩壊する医療現場の足音はまだまだ彼らの耳には届いていないようです。

 とくに古い時代に開業された先生たちのなかには、やはり昔の「お医者様」の感覚が抜けない人たちが居ます。いまや、医師という存在そのものに職業としての尊敬が失われつつある時代に入ってきているということを理解していない。一人ひとりはいい人たちですが、微かに感覚のずれがあるように感じます。そういうhead&neckの感覚と先達たちとの感覚のずれこそが、今のような難しい情勢を作り上げ、現状打破の抵抗勢力となるのではないかと思ったのでした。

(あくまで、一部の開業医の先生についての感想です。危機感をもたれている先生がたがこれを読まれて気を悪くなさらないようにお願いします)


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最終更新日  2008.08.04 23:50:43
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