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カテゴリ:医事紛争
医療者が注目していた裁判の判決が本日、言い渡されました。
帝王切開死で産科医に無罪 福島地裁、医療界に影響 2008年8月20日 10時35分 東京新聞(共同) 福島県大熊町の県立大野病院で2004年、帝王切開で出産した女性=当時(29)=が手術中に死亡した事件で、業務上過失致死と医師法違反の罪に問われた産婦人科医加藤克彦被告(40)に対し、福島地裁(鈴木信行裁判長)は20日、無罪判決(求刑禁固1年、罰金10万円)を言い渡した。 「基本的な注意義務に反し過失は重大」とした検察側に対し、弁護側は「可能な限りの医療を尽くした」と無罪を主張、全面的に争っていた。 医療行為の過失を問われ医師が逮捕、起訴された事件は医療界の反発を招き、全国の産科医不足に拍車を掛けたとされる。この日の司法判断は医療界に大きな影響を与えそうだ。 公判では、子宮に胎盤が癒着した極めて珍しい症例をめぐり、被告が胎盤をはがす「はく離」を続けた判断の是非などが争点になった。 論告によると、加藤被告は04年12月17日、女性の帝王切開手術を執刀。子宮摘出など危険回避措置を怠り、クーパー(手術用はさみ)で癒着した胎盤をはがし、大量出血で死亡させた。「異状死」なのに24時間以内に警察に届けなかったとして医師法違反の罪にも問われた。 (共同) もし有罪判決が出ていれば、おそらく抗議行動に出るという勤務医はhead&neckの周りでもかなりの数になります。 検察、警察は自分たちの権力がいかに社会に影響を及ぼすものなのかを良く肝に銘じていただきたい。また、マスコミの方々にも報道のあり方を見直していただきたいと思っています。 加藤先生、まずはおめでとうございます。 ←なかなか30位を突破しません、一日一回のぽちを。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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